こんにちは。ブログの管理人のエイジです。
私は過去に大学中退をしており、大学中退者として就職を経験してきました。
このページを見てくれている人はおそらく大学中退をしてしまった、もしくはしようと考えているけど就職が本当にできるかどうか悩んでいる人だと思います。
本ページでは実際に私が大学中退後に就職してきた経験を元に、大学中退から就職するコツや方法、注意すべき点などを説明したいと思います。
大学中退者の数と割合
文部科学省が2014年9月25日に報道発表した「学生の中途退学や休学等の状況について」の調査によると、大学中退者は日本全体で79,331人と言われており、その数は2007年の63,421人の頃から毎年上下はあるものの、年々上昇しています。
全学生数は2012年で2,991,573人だと言われていることから、学生全体の2.7%が大学中退を決断していることになります。これは2007年の2.4%から比較すると0.3ポイント向上しており、年々大学中退者の数も割合も増えていっていることになります。
大学中退の理由としては「経済的理由」が2007年では14.0%であったのが、2012年では20.4%まで向上していることが大きな変化の一つであり、年々経済的状況が困窮していることがここ数年で如実にあらわれてきております。
大学中退の理由も「学業不振」が2007年に12.7%であったものの2012年には14.5%まで上昇していることも、近年の人の生き方が多様化していることを表していることが考えられます。
また最近の傾向として大学中退者を専門に扱っている人材紹介会社のカウンセラーは「最近は数年前と違って大学中退をするべきかしないべきかを迷っている学生が増えている。それを相談できる機関や人が少なく、大学中退者を扱う人材紹介会社への相談が相次いでいる。経済的理由で大学中退をせざるを得ず、大学中退後の就職を見据えて、経済面や条件面でのメリットやデメリットを比較するために我々に相談をしてくるのでしょう。」と語っています。
経済的理由で大学を中退する人は、その後にお金を早急に稼ぐ必要があるため、フリーターになるか、正社員として就職するかを考えなくてはなりません。
しかし、フリーターになるのはおすすめできませんし、大学中退してからすぐに正社員として就職すれば、それほど就職は難しくありません。
大学中退者の就職と求人の実態
最初に伝えるべきは大学中退をしても就職はそれほど難しくないということです。
大学中退をしてもまだ年齢は20代だと思います。今の市況では20代の人間が就職するのはそれほど難しいことではありません。
ただしそれはあくまで会社を選ばなければ、という話です。
大学中退した人が大学を卒業した人と同じような会社で働くことは正直言って難しいです。
そういう意味で大学卒業者は良い企業に入るためのプラチナチケットを手に持っており、大学中退者はそのチケットを廃棄してしまった状態だと言えます。
大学中退者は学歴では「高卒」という扱いになり、就職できる求人は「高卒」もしくは「学歴不問」になります。
しかしその状態でも良い企業を見つけていくことは可能です。
大学中退者と大卒者の違い
大学中退者と大卒者には給与にも大きな違いがでます。
厚生労働省が令和元年に行った「賃金構造基本統計調査」によると、男性の大学中退者を含む高卒者の平均月収は29万2900円であり、一方大学・大学院卒者の平均月収は40万500円であることが報告されおり、その差は10万円以上にも及びます。
また女性でも大学中退者の平均月収は29万6400円であり、大学・大学院卒業者の平均月収は21万4600円だと報告されているので、その差は8万円以上になります。
計算をすると生涯年収では5000万円以上の差が出ることになり、ちゃんと良い企業を見つけていく努力をしなくては、将来的にこの格差が発生してしまうことになります。
大学中退でも大丈夫。就職活動で注意するポイント
では実際にはどのようなポイントに注意して就職をしていけばいいのでしょうか?
大きく分けて3つのポイントがあります。
ポテンシャル採用をしてくれる企業を探す
企業の中には大学中退だからという理由で、こちらを下に見てくる企業もあります。
私も面接を受ける中で、明らかに見下されているなと感じたことがあります。
しかし中には「大学中退者は一度挫折を経験しているはずだから新卒よりも強いはず」という意識をもって、採用をしている企業も少なからずあります。
そういう企業は新卒よりも大学中退者を積極的に採用しており、周りも大学中退者が多く、雰囲気が良いことが多いです。(かくいう私もこういう企業に採用していただきました。)
入社後に聞いた話だと「大学中退者は過去に挫折をしているのがいい。こういう人材で就職をしようと強い気持ちを持てたものは就職してからちゃんと成長していくポテンシャルを秘めている」と言っていました。
こういう企業を時間をかけながら探していくことが必要です。
スキルを身につけられる会社に就職する
意外と就職をする上で職種として事務職を希望している人が多いです。
ただし、一度事務職で就職をしてしまうと単調な作業が多くなってしまうため、社会で使えるスキルが身につきずらくなります。
大学中退から入れる会社がすごくいい会社とは限らないため、スキルを身に着けてからよりよい会社に転職していくためにも、スキルが身につく仕事につくことをおすすめします。
私はいい会社に恵まれたので、まだ転職は考えていませんが、同時期に大学中退で就職した友達はあまり雰囲気が良くない会社に就職してしまったため、1年で辞めてしまいました。
しかし仕事が厳しかった分スキルが付いたため転職もあっさりできて今は順調に働いています。
つまり万が一のためにもスキルが身につく職種に就職するのをおすすめします。
できるだけ早く就職する
大学中退してから年数が経つごとに就職が難しくなっていき、30歳を超えると就職はほとんど難しくなります。
つまり大学中退をしてからできるだけ早く就職をすることが重要です。
今このブログを見てくれて就職を迷っている人は今すぐ動き出すことが重要です。
急いで良くない会社に就職するのは本末転倒ですが、就職支援会社やハローワークに登録して情報収集するのはできるだけ早く開始したほうがいいです。
大学中退者にオススメの職業とは
先程も説明しましたが、大学を中退して就職しようとする人は最終学歴が「高卒」扱いになります。
また進学して大学を卒業したわけでもないため、新卒採用枠ではなく、中途採用枠での扱いになります。
新卒採用枠ではないため、好条件での就職がかなり難しいわけですが、職種によっては良いお給料をもらえたり、就職しやすい職種があります。
ポイントはいかにスキルを付けるかで、スキルを付けた上で就職をすると、次回の転職時に面接官をうまく納得させることができます。
IT関連職
私が一番オススメするのが、IT関連職です。具体的にはエンジニアやプログラマー、デザイナーになります。
IT系企業は近年成長が著しく、求人の枠が広がっており、IT系企業ではない企業でもIT系人材のニーズは広がっています。
また手に職を付ける系の職種であるため、一度身についてしまえばこちらのもので、次回の転職時に市場価値を大きく上げることができます。履歴書や職務経歴書も充実に面接官から高評価を得ることができます。
大学中退者などの未経験での募集もかかるようになってきており、スキルが全くない状態でもやる気があれば受かりやすいというのも特徴です。
最近では小学生にプログラミング教育が必須化されるなど、国をあげての教育が求められている領域なので、今の好景気で採用間口が広がっている間に就職してしまってスキルを身につけるのがオススメです。
注意点としてはIT系企業は激務の会社が多いため、入社当初は覚えることも多く、ストレスも溜まるし肉体的にも辛くなる可能性が高いです。起業直後のベンチャーならなおさらです。
でもこれを乗り越えてスキルさえ身に着けてしまえば次回の転職からホワイト企業への成功率が上がるため、覚悟の上で就職するようにしてください。
かくいう私も大学中退をしてから就職をしていますが、営業職を経て今はIT系企業に転職しようとしています。
営業職
次に大学中退者にオススメなのが営業職です。
一般的なイメージでは営業職って辛いとか厳しいというイメージがあると思いますが、営業職にもルート営業とか新規開拓とかいろんな種類があります。
そして営業職は自分の力が売上に大きく影響するので、コミュニケーションをしっかりとって、相手と仲良くする力があれば一気に売り手の営業マンになることも可能なのです。
私の今勤めている会社でも新卒の後輩がいきなり月間最高売上を叩き出したりしているので、営業職とは非常に真面目にやれば成果を出しやすい仕事なのだと思います。
そして売れる営業マンは何を売っても売れるようになるため、一度スキルを付けて、成果を出せるようになってさえしまえば、次回の転職の際に良いより企業に正社員で入社することができるようになります。
営業が存在しない会社は存在しないため、どんな会社でも入社がしやすいというメリットもあります。
公務員
次に大学中退者にオススメなのが公務員です。
公務員になるためには学歴はあまり関係がありません。数ある公務員試験を受かってしまえば、それが大学中退者だろうが高卒だろうが大卒だろうがあまり関係がなくなるわけです。
国から採用されているため、会社の業績が悪化していきなり解雇されることもなく、国という枠内で働くためブラックになりえないということがオススメのポイントです。
場合によってはスキルがつかないため、転職を考える大学中退者にとっては不向きだと思いますが、ワークライフバランスを考えなら長期的に働きたいという人にとっては公務員という職業は最高の職業です。
メリットデメリットがありますが、公務員試験をクリアさえしてしまえばちゃんと就職できるというのが良いですね。
事務職などはおすすめできない
多くの人から事務職に就職したいという話を聞きますが、特に大学中退者には事務職に就職することはおすすめできません。
それは事務職とは基本的にスキルが身につかない仕事だからです。
その会社だけで働いている時はそれで良いのかもしれませんが、いざ転職を考えた時に事務職で就職している人は転職先がなくなるからです。
基本的に事務職というのはその会社の中の独自のルールで行われる作業が多く、基本的には誰でもできる仕事だからです。
ただでさえ大学中退して就職をして、事務職でスキルが身につかない、となった時に次の転職でもほぼ打つ手がありません。人生が詰む可能性さえあります。
そういった状態を避けるためにも絶対にスキルが付く職種を選択するようにしてください。
事務職が楽だから事務職が良いという話はよく聞きますが、事務職はあくまで人気職。大学中退で初めての就職を考える人が楽に就職できるような職種ではないのです。
大学中退者の就職の仕方
では実際にどのように就職活動を行っていけばよいのでしょうか。
大学中退者は大学生と違って周りに同時期に就職活動をしている人がいません。
そのためまずは就職活動を支援してくれる機関や会社に行くことをおすすめします。
自分だけで動いているとダラダラと時間が過ぎ去っていき、いつまで立っても就職できない可能性があります。そうしないためにもモチベーションを維持してくれる何かの装置が必要です。
ハローワークに行ってみる
まずはハローワークに行くことをおすすめします。
ハローワークは国の機関だけあって非常にしっかりしています。
企業からすると無料であるため、多くの求人がハローワークには登録されています。
ただし、求人数が多すぎるため、その求人に対しての精査は行われていません。その案件に応募する際はしっかりと求人の内容を見てウェブサイトで調べてから応募するなど工夫をしましょう。
どういう求人があるのか、どういう業種があるのかなどを参考にして自分が働きたい企業を明確にするだけでも価値があります。
またハローワークでは求人だけではなく、面接対策や場合によっては職業訓練まで行ってくれます。
これらは無料で利用できるため、利用しない手はないでしょう。ただ、職業訓練は長期間をかけて行われるものも多いため、参加する際には注意をしましょう。
もう一つの注意点としては募集要項をよく見ることです。ハローワークには契約社員などの非正規雇用での求人も多いため、すべてが正社員募集ではないことに留意しておきましょう。
就職支援会社を利用する
並行して就職支援会社に登録して利用をすることをおすすめします。
就職支援会社は求人を出している企業からお金をもらっているため、無料でサービスを利用できます。
あまり知られていないことですが、企業は就職支援会社に求職者の精査をお願いしていることから、ハローワークで「大卒以上」などの条件で募集している企業でも、就職支援会社経由では「学歴不問」の条件になっている企業が多いのです。
それは就職支援会社が求職者に研修などのサービスを無料で提供して、社会人としての基礎研修を事前にうけさせてくれたり、カウンセリングなどを通じて求職者に合う企業を選んで紹介してくれるためです。
また各企業に関しても詳細な情報を持っており、面接の前にどういう企業かを詳細に教えてくれることもポイントです。
そのため大学中退者にとっては自分自身のスキルアップにもつながるし、効率良く就職活動を進めることができます。
こういう社会人未経験者を対象にした就職支援会社はあまり多くないため、迷わず全てのサービスに登録をして、自分に合う雰囲気のところをメインで使うことをおすすめします。
私が実際に就職活動の際に利用した就職支援会社は下記の通りです。
ハタラクティブ
ハタラクティブは大学中退の正社員への就職支援を専門に行なっている会社です。
大学中退者を正社員に就職支援してくれるサービスはまだそこまで多くないのですが、かなり前から大学中退者の相談に乗っている企業です。
最近では一番勢いのある企業でもあり、会社の代表取締役社長が昔大学中退を考えたことがあるからか、大学中退をして正社員になりたい人たちへの思いが強いのも特徴です。
カウンセリング担当者も非常に若く、年齢が近いため友達のような感覚で相談に乗ってくれます。
カウンセリング後すぐに正社員求人を紹介してくれるのが特徴でスピーディーな就職が可能です。
ただしサービス対象エリアが東京・埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡限定になるので申込みの際は注意をしてください。広島・山口・佐賀・熊本・大分のお仕事一応紹介してくれるみたいではあります。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは大手企業で大学中退を就職させるための敏腕コンサルタントが在籍している人材紹介会社です。
一般転職の大手企業が大学中退者支援に乗り出してきた会社なので、信頼感も抜群です。
大学中退で正社員に就職したいけど、ほんとに何をしたらいいかわからない人にはまずは試して見たほうがいい会社です。
また大学中退専門の就職支援サービスは地域特化していることがほとんどですが、このサービスは全国展開をしているので、都会が近くない、地方にお住まいの方はまずはこの就職支援会社に登録したほうが良いでしょう。
ジェイック
ジェイックは就職支援会社の中で唯一の大学中退者の正社員就職の専門研究サービスを提供している会社です。
今までに12000人以上の求職者を正社員として世の中に送り出している実績豊富な企業で、フジテレビやワールドビジネスサテライトなどの有名番組にも頻繁に取り上げられています。
この会社の大学中退者へのこだわりはすごく、正社員就職を効率的に達成させるためにセカンドカレッジという専門の大学中退者専用の正社員就職支援コースを用意してしまったぐらいです。
研修が厳しいという噂がありますが、実際はそれほどでもなく、正社員になろうと思ったらこれぐらい乗り越えられないと難しいレベルの研修なので、大学中退の仲間とともに頑張りたいと感じる人にはオススメです。
対応しているエリアも非常に広く、優良な人材紹介会社です。
すべてのサービスが無料で利用できるため、大学中退者で正社員就職を基礎研修からやりたいと考える人はまずは登録したい企業です。
就職支援会社の面接対策を利用する
就職には避けて通れない壁があります。それは面接です。
面接は初めて行う人には非常にハードルが高いものです。
どのように受け答えをするべきか。どういう回答をしたほうがウケが良いのか。所作はどうするべきか。等気になることが多いと思います。
しかしそれを一気に解決する方法があります。
複数の会社でなれるまで練習させてもらう
それは就職支援会社に登録して面接対策を片っ端から受けさせてもらうことです。
就職支援会社は企業に求職者を紹介するため、それらのサービスを無料で利用させてくれます。
面接はある程度回数をこなさないと慣れずに緊張してしまうため、どんな質問が来てもある程度答えを返せるようになるまでひたすら練習する必要があります。
しかし一社だけだと人も同じだし質問の内容がかぶってくるため、雰囲気を変えるために複数の会社でやるほうがいいのです。
結果的に面接対策を通して、自分と合う紹介会社を見つけて、そこから就職すれば就職も楽になります。
なぜ大学を中退したのかを答えられるようにしておく
大学中退者が必ず受ける質問があります。
それは「なぜ大学を中退したのですか?」という質問です。
この質問に答えるにはあるコツがあります。それは「本音をオブラートに包むこと」か「素直に本音を話して後で挽回する」ということです。
おそらく本音は「遊びすぎて単位を落としてしまった」「行くのがめんどくさくなった」「勉強についていけなくなった」などの理由だと思います。そういう私も同様でした。
ただしちょっと待ってください。このまま言ったのではコイツは何も考えていないんだな、会社に入ったとしても使えないかすぐに辞めてしまいそう、という印象を与えてしまうことになります。
本音をある程度包みながら「大学で勉強するよりも早く社会に出て働きたくなりました」や「大学は遊びすぎて辞めてしまいました。ただしその後フリーターとして働きながら社会で働くことの重要性を痛感し、就職しようと思いました」などと答えた方がしっかりしているように思えませんか?
こういった細かいテクニックが面接にはたくさんあります。
それは就職支援会社に登録して面接対策で教えてもらうと内定を取れる確率が大幅にアップするということです。
まとめ
大学を中退しても今まで書いてきた方法を使えば就職することができます。
20代であるうちはまだまだたくさんのチャンスがあります。
まずは就職支援会社に登録して、ただしブラック企業に就職してしまわないように十分に時間をかけながら就職を行ってください。
一度正社員に入ってしっかりスキルを身につければ後の転職にも非常に有利になりますよ。
私のこの経験が少しでも役にたてば嬉しいです。
ハタラクティブは今最も勢いのあるフリーター・大学中退・高卒・第二新卒向けの人材紹介会社で、今まで110,000人以上を就職支援をしてきたという実績があります。最近支店を一気に増やしており、今では関東、関西、中部、九州エリアで未経験人材を正社員への導いています。
登録はもちろん無料で、正社員求人を紹介してくれるばかりか、履歴書の書き方や面接練習もさせてくれるので是非相談してみてください。