専門学校中退で就職できない?正社員になる方法と履歴書の書き方
専門学校を中退しても、正社員として就職することはできます。ただし最終学歴は「高校卒業」扱いになり、中退理由も必ず聞かれるため、何も準備せずに動くと苦戦しがちです。
先に要点をまとめておきます。
- 専門学校中退の最終学歴は「高卒」。応募できるのは「学歴不問」「高卒以上」の求人
- 中退から就職までの期間が短いほど有利。空白期間をつくらないことが一番大事
- 履歴書の学歴欄には「〇〇専門学校 〇〇学科 中途退学」と書く
- 中退理由は「反省」か「次の目標」とセットで、前向きに伝える
- 目指していた資格によっては、働きながら受験資格を得られるものもある
高卒でもなく、大学にもいっておらずあえて専門学校に進んだにもかかわらず何かしらの理由で中退してしまった。自分が今後どうなってしまうのか不安に思うところもあると思います。
私もどうでもいい理由で大学中退をして数年フリーターとかニートをしていた人間ですが、無事に就職して今は正社員として広告系企業の営業をしています。
私が言うのもなんですが、人生はいくらでもやり直しが効くものです。専門学校を中退したからと言って人生終わりというわけではありません。
しかし、専門学校を中退した人が就職するためには、少し理解するべきコツがあるようです。
今回は専門学校を中退した人がどのように就職するべきなのか、というのをまとめました。
専門学校を中退しても簡単に就職できるとは限らない
専門学校を中退したら就職できるとは限りません。
少し古いデータにはありますが、2015年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が行った「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると40%程度の人しか正社員で就業していないと報告されています。
一方でフリーターとしてずっと働いている人が50%程度存在しており、しっかりとしたアクションができるかできないかで命運が分かれる結果となっています。
またもしかしたら専業主婦とかかもしれませんが、全く就業をせずにニートになってしまう人も10%程度いるようです。
つまり専門学校を中退しても必ず就職できると考えるよりはしっかりと準備をして対策をしないと、正社員として就職できないと考えたほうが良いと思います。
就職活動における困難は覚悟しなくてはいけない
さらに同様にデータを見ていくと、専門学校を中退した人は大学中退をした人よりは就職率は落ちるけれども、高校中退をした人よりは就職率が高くなっています。
専門学校を中退すると、企業にとっては最終学歴は高卒とみなされます。日本の新卒一括採用のように採用の時期が決まっている採用では、職歴がない高卒の人は新卒採用の波に乗れないと就職が難しいのです。
一度新卒などの就職へのきっぷを手放してしまった専門学校中退者は就職においてもある程度の不利があることはある程度覚悟しなくてはいけません。
また同調査より専門学校中退者は就職活動で困難や不利益を感じたことがあると40%以上の人が感じており、その不利益の内容はやはり、「応募の学歴条件や選択肢が限定されてしまうこと」「面接などで中退理由などの説明が難しい」というところに集中しています。
「専門学校を中退してまず最初に何をしたらいいかわからない」などの声もあげられ就職活動における悩みは深いなと感じられます。
すぐ動き出すことが大事。時間がかかると就職が難しくなる
先程の正社員就業までの期間のグラフから興味深いことが挙げられます。
それは正社員に就職できた人のうち、3年以内に就職を決めた人が全体の80%以上を占めるということです。そして3ヶ月以内に就職を決めた人が全体の40%程度を占めています。
ここから導き出せる結論は専門学校を中退してから如何に早く就職ができるか、というのが専門学校中退者が就職する上で重要な要素だと言うことです。
それは普通に考えれば2つの点で当たり前なことだと思います。それは「少しでも若い間の方が就職がしやすいこと」と「専門学校を中退した後に何をしていたのか説明できないこと」の2点です。
企業は若い人であれば教育しやすいと考えているので、社会人未経験の人材であればできる限り若い人を採用しようと考えています。20代の半ばぐらいまでが良くて、20代後半だとギリギリです。
30代になると社会人未経験だと採用しようとは基本的には考えません。
また専門学校を中退した後期間が空いていると絶対に企業は面接時にその間の期間何をしていたのか?と質問をしてきます。その場で明確な答えが返せないと、人生のそんな大きな選択を適当な理由で決めてしまうと人だという烙印を押され、就職がさらにできづらくなっていきます。
そういう状態に陥らないためにも、専門学校を中退したらできるだけ早く就職活動を開始して、就職しなくてはいけません。むしろまだ専門学校中退を決めた段階で在学中でも就職活動を始めるぐらいが良いと思います。
ここからは面接を受かるためのテクニックを教えていきます。
専門学校中退の履歴書の書き方
履歴書の学歴欄には、専門学校に入学した年月と、中途退学した年月をそれぞれ1行で書きます。
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 令和4 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 令和4 | 4 | 〇〇専門学校 〇〇学科 入学 |
| 令和5 | 10 | 〇〇専門学校 〇〇学科 中途退学 |
ポイントは3つです。
- 「中退」と略さず「中途退学」と書く
- 在籍していた事実は必ず書く。書かないと空白期間になり、発覚すれば経歴詐称と受け取られるおそれもある
- 退学理由は書かなくてもよい。家庭の事情や進路変更など、前向きに受け取られやすい理由なら1行で添えてもよい
なお、専門学校を卒業すると与えられる「専門士」の称号は、中退した場合には与えられません。資格欄にも書かないよう注意しましょう。
学歴欄の書き方や、理由別の面接の答え方の例文は、こちらの記事で詳しく解説しています。
専門学校を中退した理由をポジティブに伝えよう
専門学校を中退する理由って正直結構曖昧なところがありますよね。
上記で上げた同様の調査では、約半数が「学業不振・無関心」であり専門学校を中退する人に独特に多いのが「人間関係・専門学校生活不適応」が20%ぐらいになっています。
正直なところ、とりあえず専門学校に行ってみたけれども実際思っていたのと違ったから中退したというのが多いのが実情ではないでしょうか?
しかし実際の面接では素直に「思っていたのと違ったから興味がなくて辞めました」と理由を説明するのはあまり良くありません。
実際には専門学校を中退した理由をできる限りポジティブに説明する必要があります。
具体的にはどうしたら良いのか?大きく分けて2つの手法があると思っています。
CASE1:専門学校は理由があって中退した
専門学校を中退した理由を常識の範囲内でこじつけます。
つまり本当はあまり深く考えずにやめてしまったとしても下記のように説明するのが良いでしょう。
他にやりたいことが見つかってそちらに時間を使いたいから専門学校に通い続けることは時間とお金の無駄だと考えて、中退しました。
↓
そのやりたいことというのは○○です。専門学校を中退してから貴社に応募するまでは主に○○をずっとやり続けてきました。それがやりたかった理由というのは○○です。
↓
その活動は今後も続けていくつもりですが、一段落したため貴社に応募しました。
というような感じです。
これであれば専門学校を中退した理由がある程度明確で、その後に実際に行動しているため企業としても理解がしやすくなっています。専門学校を辞めてからの行動力もアピールできて入社後も活躍してくれると思ってもらうことができます。
CASE2:専門学校を中退したことを後悔している
専門学校を中退したことを後悔していると素直に認めます。
つまり後悔しているからこそ今の自分があり、貴社に就職を希望しているのです。と過去に適当な理由で中退してしまったことは認めるけれども、それを糧にして今の自分があり、貴社に就職をしたいと考えていると説明するのです。
専門学校は正直なところ、思っていたような内容と環境ではなく、学業がどんどんつまらなくなってしまい中退してしまいました。
↓
今は非常にそのことについて反省しており、事前にもっと現実感をもって自分がやることを調べることが重要だということを学びました。
↓
その学びを元に今就職活動をしております。自分がやりたいことを入りたい会社を明確にして就職活動をしていた時に御社に行き着きました。
↓
以前の失敗を活かし、今回はwebだけでなく、人材紹介会社やハローワークからも情報収集を行い、様々な情報から貴社のやっていることと自分がやりたいことが非常に近いと判断しました。
↓
実際に私がやりたいことは○○でそれは御社の〇〇という点と非常に重なると思います。そこで御社を志望しました。
というような感じです。
こういう感じで説明をすれば、過去の失敗をしっかりと反省して、次のアクションに繋げられるような人間であるとアピールができ、企業の良い印象を与えることができます。
企業に刺さる自己PRをしよう
専門学校を中退した理由はしっかりと説明できるようになりましたが、その説明が企業に刺さるかどうかは別物です。
企業が求めているものを正確に理解して、それにそうように自己PRをできるようになりましょう。
そもそも企業が専門学校の中退者に即戦力を求めて採用していることはありません。それよりは本人が持つ仕事に対する熱意や明るさ、素直さ、人間性などを重視する企業がほとんどです。
そして企業毎に会社の文化に合う人間かどうかと言うのは非常によく見られています。
会社の雰囲気が合わない企業に入社してしまうと入社後に辛いので良くないですが、最低限無理しない程度では会社のカルチャーにある程度合わせた自己PRをしていくことをおすすめします。
全ての企業で違った自己PRをしろという話ではなく、リーダーシップを重視している企業ではリーダーシップをとった経験を話すといい印象を与えられるでしょうし、協調性を求めている企業ではチームとして協調性を発揮した経験をアピールするのが良いです。
一つのストーリーでも見る側面を変えるとリーダーシップに見えますし、また別の側面からは協調性に見えるのでうまく企業に合うように調整していきましょう。
その微調整をしていくためには、しっかりとした情報収集が必要です。
専門学校中退者が狙いやすい仕事と資格の考え方
専門学校を中退した人の多くは、「せっかく学んだ分野をあきらめるべきか」で悩みます。答えは、目指していた資格によって変わります。
働きながら受験資格を得られる資格もある
専門学校で目指していた国家資格の中には、学校を卒業しなくても、実務経験を積めば受験できるものがあります。
- 調理師:飲食店などで2年以上調理の実務経験を積めば、調理師試験を受験できる
- 介護福祉士:介護の現場で3年以上の実務経験を積み、「実務者研修」を修了すれば国家試験を受験できる
こうした分野なら、中退した後もその業界で正社員として働きながら資格を目指すという道があります。専門学校で学んだ知識もそのまま生かせます。
学校を卒業しないと受験できない資格もある
一方で、美容師のように、国が指定する養成施設を修了しないと国家試験を受けられない資格もあります。この場合、資格を取るには通信課程などで学校に入り直す必要があります。
「その資格がどうしても必要な仕事なのか」を一度考えてみましょう。資格がなくても関われる仕事(アシスタントや販売、関連企業の営業など)で経験を積むという選択肢もあります。
資格にこだわらないなら未経験OKの職種から選ぶ
別の分野で就職するなら、学歴や経験を問われにくい職種から選ぶのが近道です。営業職、販売・接客職、ITエンジニア(研修のある企業)、施工管理、ドライバーなどは、未経験から正社員として採用されやすい職種です。
専門学校で学んだことや、アルバイトで身につけたことが生かせる仕事を選ぶと、面接でも志望動機を説明しやすくなります。
使えるものは何でも使おう
専門学校の中退者の就職活動が結構厳しいものであると考えると、使えるものは遠慮なく全て使っていくことが重要だと思います。
具体的には就職をサポートしてくれる親であろうが、求人情報がたくさんあるハローワークだろうが、噂には聞いたことがあるような人材紹介会社だろうが全ての物を並行して使っていくのが重要です。
上記でも述べましたが、専門学校を中退して就職できるかどうかのキーポイントはいかに早く就職できるかです。ゆっくりしている時間はあまりありません。
実家にいるのであれば親に最大限甘え、ハローワークに足を運んで求人情報を閲覧し、職業訓練をやってくれるところがあれば参加してみて、人材紹介会社にはとりあえず全部登録して、求人を紹介してもらって、研修があれば無料で参加させてもらってください。
色んな動きをしていく中で見えてくるものもたくさんありますし、動けば動くほど情報量はたくさん集まります。
私のオススメとして人材紹介会社なのですが、今はフリーターや中退者向けの専門の人材紹介会社があります。彼らは中退者を数多く就職させてきているので、持っている求人は中退者を募集している求人ですし、専門学校中退者が無事に就職できるように社会人としての基礎研修とか企業の情報でさえ無料で提供してくれます。
専門学校を中退した人が就職で不利益を感じると言っていた「応募の学歴条件や選択肢が限定されてしまうこと」「面接などで中退理由などの説明が難しい」も人材紹介会社を使うことで大部分の不利益をカバーできます。
私も大学中退してから人材紹介会社を使って無事に就職できたので、使うことをおすすめしますよ。
私が使ったのは一番オススメのハタラクティブと、20代の既卒・高卒・フリーター向けの第二新卒エージェントneoです。どちらも無料で、履歴書の添削や面接対策まで相談できます。
中退者がエージェントを選ぶときのポイントは、こちらにまとめています。
就職を考え始めたときに最初にやるべきことは、こちらの記事も参考にしてください。
よくある質問
専門学校中退の最終学歴は?
最終学歴は「高校卒業」になります。専門学校を卒業していないため、「専門卒」には当たりません。求人の応募条件を見るときは、「学歴不問」「高卒以上」の求人を選びましょう。
専門学校中退は人生終わり?
終わりではありません。調査では中退後に正社員として働いている人も多く、正社員になった人の多くは中退から早い段階で就職を決めています。大事なのは、中退後の空白期間を長くしないことです。
専門学校を辞める前に就職活動をしてもいい?
問題ありません。むしろ在学中から動き始めたほうが、空白期間をつくらずに済みます。退学の時期と入社の時期が近いほど、面接でも説明がしやすくなります。
奨学金を借りていた場合は?
日本学生支援機構の貸与型奨学金は、専門学校を中退した場合も返還が必要です。返還が始まる時期や、払えないときの制度はこちらの記事で解説しています。
まとめ
- 専門学校中退の最終学歴は「高卒」。応募は「学歴不問」「高卒以上」の求人から
- 正社員になれた人の多くは、中退から早い段階で就職を決めている。すぐに動き出す
- 履歴書には「中途退学」と正しく書き、中退理由は反省や次の目標とセットで伝える
- 調理師や介護福祉士のように、働きながら受験資格を得られる資格もある
- 中退者向けの就職エージェントやハローワークなど、使えるものはすべて使う
専門学校を中退した人が就職するためには数多くの困難があります。
しかし、やり方によっては絶対に就職することが可能です。このブログでやり方を学んでもらって最終的に就職してもらえたら、私も非常に嬉しく思います。

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