20代フリーターの就職|20代後半でも間に合う理由と年齢別の難易度
フリーターとして過ごしている人の多くは「このままだと不安かも」「就職したほうがいいのかな」と思いながら、なんとなく時間を過ごしてしまいます。
特に20代のうちは、同世代で正社員になった人と手取りがそこまで変わりません。むしろアルバイトのほうが稼げている場合すらあります。だから「わざわざ正社員にならなくても」と思ってしまう。
私自身もフリーターのときはそうでした。結論から言うと、20代であればまだ十分に間に合います。ただし年齢が1つ上がるごとに選べる求人は確実に減ります。
この記事では最新の統計データをもとに、20代フリーターの現在地と、年齢別の就職の難易度、具体的な就職方法をまとめます。
20代フリーターの人数と割合【2025年最新データ】
まず自分がどういう位置にいるのかを、数字で確認しておきましょう。
総務省統計局の労働力調査(詳細集計)によると、2025年のフリーター数(15〜34歳)は139万人です。
2025年、フリーターは増加に転じた
フリーターの数は長年にわたって減少が続いていましたが、2025年は前年より3万人増えて増加に転じました。
「フリーターは減っているから就職しやすい」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、直近のデータはそうなっていません。とはいえこれは、あなたと同じ立場の人が139万人いるということでもあります。珍しい状況ではありません。
実は20代後半以降のほうが多い
ここが重要な点です。フリーターの内訳を年齢で見ると、25〜34歳が15〜24歳を大きく上回っています。
つまり「フリーター=10代・20代前半の若い人」というイメージは実態と違います。20代後半でフリーターをしている人は決して少数派ではありません。
さらに35〜44歳のいわゆる高齢フリーターは49万人います。ここまで行くと就職の選択肢はかなり限られるので、20代のうちに動けるかどうかが分かれ目になります。
女性のフリーター率が上がっている
男女別に見ると、該当年齢層に占めるフリーターの割合は男性5.1%、女性6.3%。2025年は女性のフリーター率が増加傾向にあります。
女性の場合は職種による向き不向きの差も出やすいので、別記事にまとめています。
20代フリーターは「やばい」のか
検索していると「20代フリーター やばい」という言葉をよく見かけると思います。正直に書きます。
20代前半なら、やばくありません。企業は「これから育てる人」として見るので、経験がないことがマイナスになりません。
20代後半は、やばくはないが猶予は短いです。未経験可の求人はまだ十分にありますが、面接で「なぜ今まで就職しなかったのか」を必ず聞かれるようになります。
本当にまずいのは、20代のうちに何も動かないまま30歳を迎えることです。ここを境に、書類選考の時点で年齢だけで落とされるケースが出てきます。
年齢別に見る就職の難易度
同じ20代でも、年齢によって状況はかなり変わります。
20〜22歳:ほぼハンデなし
新卒とほぼ同じ扱いで就活できる時期です。フリーター期間も短いので、理由の説明もほとんど求められません。この時期に動けるなら、選べる求人の幅は最も広いです。
23〜25歳:既卒として動きやすい時期
既卒(正社員経験がない人)や第二新卒(一度就職して早期に辞めた人)として就活できる時期です。大学を出ている人なら、卒業後3年以内は新卒枠で応募できる企業もあります。未経験歓迎の求人が最も多い層でもあります。ここまでは「若さ」がそのまま武器になります。
26〜27歳:意欲と具体性が問われ始める
求人の数はまだ十分にありますが、企業の見方が変わります。「若いから」ではなく「この人はうちで続けられるか」を見られるようになります。
志望動機とフリーター期間の説明を、自分の言葉で話せるようにしておく必要があります。
28〜29歳:20代最後の勝負どころ
未経験可の求人はまだありますが、明らかに減り始めます。この年齢帯で迷っている人は、30歳になってから動くのと今動くのとで難易度がまったく違うことを知っておいてください。
30歳以降:選択肢が急に狭まる
就職支援サービスには、対象を20代に設定しているところが多くあります。求人の年齢制限は法律で原則禁止されていますが、長く育てることを前提に若手に限って募集する例外が認められているため、未経験で応募できる正社員求人は30歳を境に一気に減っていきます。
20代後半からでも就職は間に合う
20代後半の方向けに、もう少し具体的に書きます。
間に合います。理由は3つあります。
1つ目は、上に書いたとおりフリーターの中では25〜34歳のほうが多数派だということ。企業側も「20代後半で正社員経験がない応募者」を見慣れています。珍しいケースではありません。
2つ目は、未経験歓迎の求人が20代を対象にしているものが多いこと。29歳までは対象に入ります。
3つ目は、20代後半にはアルバイトでの実務経験が数年分あること。20歳の応募者にはない強みです。接客、在庫管理、シフト調整、後輩指導。どれも仕事で使う能力です。
ちなみに、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、25〜29歳の月の給与(フルタイム・所定内給与)は正社員28.5万円に対し、正社員以外は22.8万円。この差は30代に入ると一気に広がるので、20代後半のうちに正社員になっておく意味は大きいです。
ただし条件が1つあります。「なぜ今まで就職しなかったのか」に自分なりの答えを用意しておくこと。ここを曖昧にしたまま面接に行くと、年齢が上がるほど通りません。嘘をつく必要はありませんが、そこから何を考えて今動いているのかは話せるようにしてください。
20代のうちに就職すべき4つの理由
1. 若いだけで魅力になる
フリーターの自分には取り柄がないと思っていませんか。20代には、就職で最も評価される「若さ」があります。
若ければ仕事を覚えるのも早く、体力もあります。大卒未経験の30歳と高卒アルバイトの20歳なら、後者を採用したいという企業は多いです。
2. 長く働いてキャリアを積める
終身雇用の風潮は薄まりましたが、日本はまだ長期雇用の国です。長く働けば昇給や役職手当がついてきます。
20代の早いうちに就職しておけば、30歳を迎える頃に周りの新卒正社員の給料に追いつくことも難しくありません。
3. 職歴なし・資格なしでも戦える
若いうちは、今持っている知識や能力より「これからどれだけ吸収できるか」が評価されます。
そのため職歴や資格がないからといって不安になる必要はありません。既卒や第二新卒と同じ土俵で戦えます。
4. 「30代未経験」になった途端にハードルが上がる
30歳の壁は厚いと言われます。この年齢を境に「30過ぎて正社員経験がないの?」という見方をされるようになるからです。
採用側も30歳を基準にしている場合が多く、書類選考の時点で自動的に不採用というケースが普通にあります。
20代フリーターにおすすめの就職方法
就職活動は知識と行動力が勝負です。何をすればいいか分からず動き出せない人が多いので、具体的な方法を4つ挙げます。
1. 20代・既卒専門の就職エージェントを使う
20代フリーターにいちばん向いているのがこれです。担当者がついて、求人紹介から履歴書の添削、面接対策までを無料でやってくれます。企業側から手数料をもらう仕組みなので利用者の負担はありません。
大きな利点は、書類選考を通りやすくしてもらえること。正社員経験がない人がいちばん落ちやすいのが書類選考ですが、担当者が企業に推薦してくれたり、書類を添削してくれたりします。たとえばハタラクティブは、書類通過率96%以上(2023年1月〜2024年2月)と公表しています。
私が実際に使ったのは、フリーター・既卒の就職支援に特化したハタラクティブと、WEB面談にも対応した20代向けの第二新卒エージェントneoです。相性があるので、2社くらい登録して合うほうを使うのがおすすめです。
私自身は20代半ばで就職活動を始めましたが、最初は掲示板の書き込みを気にして、就職支援会社に連絡するまでに数か月かかってしまいました。実際に相談してみると、面談では自分の経歴のどこが面接で聞かれるかを具体的に教えてもらえ、最初の面談から就職まで2か月ほどで決まりました。迷っているなら、早めに相談だけでもしてみるのがおすすめです。
2. アルバイト先の正社員登用を狙う
今のバイト先に正社員登用制度があるなら、これがいちばん確実です。仕事内容も人間関係も分かった状態で正社員になれます。
ただし「制度はあるが実際には運用されていない」会社もあります。実際に登用された人がいるかを確認してから期待してください。
3. 求人サイトから自分で応募する
自分のペースで大量に見られるのが利点です。「学歴不問」「未経験歓迎」「20代活躍中」で絞り込んで探します。
書類選考がある分、通過率は下がります。また求人票だけでは職場の実態が分からないので、応募前に企業名で検索する癖をつけてください。
4. ハローワークに行く
全国に窓口があり、地元の中小企業の求人が多いのが特徴です。企業は無料で求人を出せるので、掲載数そのものは非常に多くなっています。
ただし採用する気のない「カラ求人」が紛れていることがあります。また応募後のフォローは基本的にありません。
20代フリーターにおすすめの職種
いきなり難易度の高い仕事を志望して落ち続けると、体力もメンタルも消耗します。やりたいことが明確でないなら、未経験採用が多い職種から見るのが現実的です。
・営業職(未経験歓迎が最も多く、成果が数字で評価される)
・販売・接客(アルバイト経験がそのまま実務経験になる)
・施工管理(人手不足。働きながら資格を取る形が一般的)
・製造・工場(手順が明確で研修が整っている)
・ITエンジニア(学歴より実力。研修付き求人が中心)
・介護職(無資格・未経験から入れて資格支援がある)
上記は「入りやすい」職種であって、「働きやすい」職種とは限りません。興味が持てない職種を選ぶと結局続かないので、そこは自分で判断してください。
よくある質問
20代後半のフリーターの割合はどれくらいですか?
2025年のフリーター数は15〜34歳で139万人。年齢の内訳では25〜34歳が15〜24歳を大きく上回っており、20代後半以降のほうが多数派です。「自分だけが遅れている」という状況ではありません。
フリーターは何歳まで許されますか?
就職のしやすさという観点では、実質的な区切りは30歳前後です。未経験可の求人と就職支援サービスの多くが、20代を想定しているためです。詳しくは別記事にまとめています。
25歳でフリーターはやばいですか?
やばくありません。25歳は既卒として未経験歓迎の求人に応募しやすい時期で、大卒なら卒業後3年以内は新卒枠を使える企業もあります。ただしここから毎年少しずつ選択肢が減っていくので、動くなら早いほうが有利です。
資格がないと就職できませんか?
いりません。未経験歓迎の求人は応募時点の資格を前提にしていません。むしろ入社後に会社の費用で資格を取らせてくれる職種を選ぶほうが効率的です。
職歴なしでも履歴書は書けますか?
書けます。アルバイト歴を職歴として書いて問題ありません。空白期間の説明の仕方も含めて別記事にまとめています。
まとめ
20代フリーターの現在地を整理します。
フリーターは2025年時点で139万人。しかも20代後半以降のほうが多数派なので、あなたの状況は特殊ではありません。
そして20代である限り、未経験可の求人は十分にあります。問題は年齢ではなく、動き出すかどうかです。
フリーターから正社員になるのは簡単ではありませんが、動き出しさえすれば支援してくれるサービスがあります。まずは1社でも登録して、担当者に話を聞いてみるところから始めてみてください。

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