フリーターの確定申告は必要?必要なケースとやり方【178万円の壁に対応】
「確定申告」って言葉聞いたことありますよね。そもそもこの記事にたどり着いた方は「フリーター 確定申告」で検索してきてくれた方なのかもしれません。
結構フリーターの方の中で年末になると年末調整とか確定申告とかいうワードが話題になるので気になりますよね。
私も当時フリーターだった時代は気になって、必死に確定申告ってなんだろうとか?確定申告が自分に必要なのか、というのを調べていました。
結論から言うと、フリーターでも確定申告が必要になる場合があります。
ただし全てのフリーターで必要かと言われればそうではありません。先に要点をまとめておきます。
- バイト先が1つで年末調整を受けていれば、基本的に確定申告は不要
- 2か所以上で働いていて、年末調整されなかった給与などが20万円を超えると確定申告が必要
- 年末調整を受けずに辞めた場合などは、確定申告で払いすぎた税金が戻ることが多い
- 所得税がかからない給与収入の目安は、令和7年分は160万円、令和8年分・9年分は178万円に引き上げられた
今日はフリーターの人に確定申告を理解してもらうための記事を書きました。
フリーターが確定申告が必要な場合
フリーターで確定申告が必要が場合分けは下記のようになります。
重要な要素は「職場が1つなのか2つ以上なのか」「職場が一つの場合年末調整はあるのかないのか」「職場が2つ以上の場合はサブの職場の給与は20万を超えるのか以下なのか」です。
これらの場合分けによって、確定申告が必要なのかどうかが決まります。
Case1:職場が一つで年末調整をしている
この場合は確定申告をする必要がありません。
以前の記事でフリーターが払うべき税金についてまとめました。その記事で述べていた源泉徴収を職場がしてくれており、あなたが払うべき所得税を自動的に職場が支払ってくれるため、自分で確定申告をする必要がないのです。
正社員も基本的にはこのスタイルであり、副業をしておらず専業のため彼らも確定申告が必要ないというわけです。
Case2:職場が一つで年末調整をしていない
年末になるとバイト先から年末調整用の書類を渡されると思うので、これを必ず提出する必要があります。
万が一提出を忘れてしまうと、バイト先ではあなたの代わりに年末調整を行うことができなくなってしまいます。その場合や、年の途中でバイトを辞めて年末調整を受けられなかった場合は、自分で確定申告をすると払いすぎた所得税が戻ってくることが多いです。
そこまでめんどくさい作業ではありませんが、他人がやってくれるものはおまかせしたほうが良いので、必ず言われた提出期限を守って提出するようにしましょう。
Case3:職場が2つ以上でサブ職場の給与が20万円を超える
2つ以上のバイト先を掛け持ちしており、サブの職場の給与が20万円を超える場合は、確定申告が必要になります。
基本的にはこれが確定申告の基本的な考え方ではあるのですが、複数のバイト先で働いている場合はそれぞれが源泉徴収を行うため、所得税を2つのバイト先に預けることになります。
その差額を調整するのが確定申告の考え方なので、2つ以上の職場に属しており、所得が一定以上ある場合は確定申告をしなくてはいけなくなるわけです。
ただし、国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」によると、2か所以上から給与をもらっていても、給与の合計額から一定の所得控除(社会保険料控除など)を引いた金額が150万円以下で、給与以外の所得が20万円以下であれば、確定申告は必要ありません。自分が当てはまるか迷ったら、税務署に確認しましょう。
Case4:職場が2つ以上でサブ職場の給与が20万円を超えない
この場合は確定申告が必要ありません。
サブのバイト先が年間で20万以下である場合は、メインの職場で年末調整さえ行っておけば確定申告は必要なくなるわけです。
フリーターが確定申告をなんでするの?メリットとは?
そもそもフリーターが確定申告をする理由は、払いすぎた所得税を戻してもらうためだと考えましょう。
これが確定申告をするメリットで、条件によっては数千円から数万円の所得税が戻ってくることがあります。
2つ以上にバイト先がまたがる時、各々が源泉徴収を行うことは先程述べました。
ただし、各々のバイト先が所得税を減額してくれるはずの控除を気にせずに源泉徴収をするため、フリーターは所得税を払いすぎることになります。
それを防ごうと言うのが確定申告の一つの役割であり、払いすぎた所得税があると判明すると国はその金額を返金してくれるのです。
めんどくさい確定申告だけど、ちゃんとするだけでそれなりのメリットはあるわけですね。
自分がちゃんと得をするためにも年末調整とか確定申告などは期限を守ってちゃんと行うようにしましょう。
所得税の「壁」は160万円→178万円に
ここ2年の税制改正で、所得税の基礎控除と給与所得控除が続けて引き上げられました。アルバイトの給与収入だけの場合、所得税がかからない年収の目安は次のとおりです。
- 令和6年分まで:103万円
- 令和7年分:160万円(国税庁「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」)
- 令和8年分・9年分:178万円(国税庁「令和8年度税制改正による所得税の基礎控除の引上げ等について」)
令和8年分(2026年の収入)は、2027年2〜3月の確定申告で申告する分です。令和8年分の改正は12月の年末調整で反映されるので、年末調整を受けずに辞めた人などは、確定申告をすると例年より多く税金が戻ってくる可能性があります。
ただし、住民税や、社会保険の扶養の基準は別です。親の扶養に入っている場合の収入の目安は、こちらで解説しています。
フリーターの確定申告のやり方とは?
税務署に書類を持っていくほか、郵送や、国の「e-Tax」を使ってオンラインで提出することもできます。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、画面の案内に沿って入力するだけで申告書を作れます。マイナンバーカードがあれば、スマートフォンからでも提出できます。
ただし、初心者は色々わからないことが多いので、書類を全て持ち込んで税務署の人に聞きながら確定申告を行うことをおすすめします。
必要な書類や持ち物としては
・確定申告書
・源泉徴収票
・マイナンバーカード
・還付金を受け取る口座がわかるもの
※以前は「申告書A」「申告書B」に分かれていましたが、令和4年分から1つの様式にまとめられました。申告書への押印も不要です。
ぐらいですので、このあたりの書類を持ちこむのが良いと思います。
税務署の人が怖いかと思いきや、意外と税金についてしっかり説明してくれますし、わからないことがあれば親切に相談に乗ってくれるので、安心して行きましょう。私も最初恐る恐る行ったらすごくフレンドリーでびっくりしました笑
確定申告の受付期間は例年2月16日から3月15日までです。土日祝の関係で前後する年があるので、国税庁のサイトでその年の日程を確認してください。
1ヶ月程度しか期間がなく、締切直前は混み合うことが予想されますし、急な修正ができなくなる可能性があるので、できる限り早く準備を行う方が良いでしょう。
また税務署は平日しかあいていないため、バイトの時間を調整して行く必要があります。
払いすぎた税金を取り戻すための申告(還付申告)は、翌年1月1日から5年間提出できます。確定申告の期間に間に合わなかった場合でも、あきらめずに申告しましょう。
まとめ
まとめてきたように、フリーターでも働き方によっては確定申告が必要です。
ただし、確定申告を避けるためには年末調整をしっかり提出することやサブのバイトを20万円以下に抑えるなどテクニックがありますので、そちらを参考にしてください。
なんにせよ、確定申告は国のルールなのでめんどくさくてもしっかり遵守していくようにしましょうね。
ちなみに正社員になれば、所得税の計算は基本的に会社の年末調整で済みます。掛け持ちのバイトで毎年確定申告に追われるのが面倒なら、正社員を目指すのも一つの方法です。フリーターや既卒の就職支援に特化したハタラクティブなら、無料で相談できます。

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