就職スランプの要注意の7大シグナルと対処法
応募しても書類で落ちる、面接まで行っても結果が出ない。そんな状態が続くと、だんだん求人を開くのもおっくうになってきます。就職活動が長引いて気持ちも行動も止まってしまう状態を、この記事では「就職スランプ」と呼びます。
スランプは、気合いが足りないから起きるわけではありません。応募のしかたや生活のリズム、相談相手の有無など、原因はたいてい具体的なところにあります。この記事では、スランプに入りかけたときに出やすい7つのシグナルと、そこから抜け出すための具体的な方法をまとめました。先に結論を書いておきます。
- 就活中は不安が大きく、ふだんより判断がぶれやすい。まずはそのことを知っておく
- 不採用が続くのはめずらしいことではない。落ちた回数より、どこで止まっているかを見る
- 7つのシグナルのうち2つ以上に当てはまったら、やり方を見直すタイミング
- 抜け出す方法は、行動の記録、応募先の見直し、書類の添削、第三者への相談の4つが基本
就活中は、判断がぶれやすい状態にあると知っておく
就職活動をしている間は、「このまま決まらなかったらどうしよう」という不安がずっと頭のすみにあります。お金の心配や、家族や友人の目が気になることもあるでしょう。
こうした状態が続くと、人はふだんなら選ばない選択をしやすくなります。たとえば、最初は「長く続けられる仕事」を探していたのに、いつの間にか「とにかく早く内定が出そうな会社」ばかり見ている、ということがあります。
大切なのは、「今の自分は判断がぶれやすい時期にいる」と自覚しておくことです。自覚があるだけで、大きな決断の前に一度立ち止まれるようになります。
おすすめは、就活を始めたときの目的を紙やスマホのメモに書いておくことです。「手取りを安定させたい」「土日に休める仕事がいい」「人と話す仕事がしたい」など、短い言葉で十分です。迷ったときにそのメモを読み返せば、自分がどこからずれ始めたのかに気づきやすくなります。
不採用が続くのは想定の範囲内と考える
正社員の選考は、書類選考、面接と段階があり、どの段階でもほかの応募者と比べられます。どれだけ準備をしても、すべての会社から内定が出るわけではありません。不採用の通知が何通か続くのは、就職活動ではよくあることです。
また、不採用の理由は応募者の側だけにあるとは限りません。募集の枠がすでに埋まりかけていた、社内の事情で採用人数が減った、求める経験と少しずれていた、など、応募者からは見えない理由もたくさんあります。
だからこそ、落ちた回数で自分を責めるより、「書類で落ちているのか」「面接で落ちているのか」「そもそも応募できていないのか」を見分けることが大切です。止まっている場所がわかれば、打つ手も決まります。これは後半の「抜け出す方法」でくわしく書きます。
スランプに入りかけたときに出る7つのシグナル
次のようなシグナルが出ていたら、スランプに入りかけているかもしれません。2つ以上に当てはまるなら、やり方を見直すタイミングだと考えてください。
シグナル1:求人を見るだけで、応募まで進まない日が続く
求人サイトを毎日開いているのに、「もう少しいい求人が出るかも」と応募を先送りにしている状態です。見ている時間は長いのに、応募数は増えていません。
求人を見ることが、いつの間にか「就活をしている気分」を満たすための作業になっていることがあります。見る時間を決めて、その中で1社でも応募する、というルールにするだけでも流れが変わります。
シグナル2:応募する前から「どうせ落ちる」と思っている
不採用が続くと、自分から先に期待を下げて傷つかないようにしたくなります。ただ、その気持ちのまま書いた志望動機や、そのまま受けた面接は、どうしても熱意が伝わりにくくなります。
「どうせ落ちる」と感じたら、それは能力の問題ではなく、疲れがたまっているサインかもしれません。数日だけ応募を休んで、書類の見直しに時間を使うのも一つの方法です。
シグナル3:希望条件が週ごとに変わる
先週は「事務職で土日休み」だったのに、今週は「稼げるなら営業でも」、来週は「やっぱり資格を取ってから」。希望条件がころころ変わると、どの応募も中途半端になり、面接でも志望動機に一貫性がなくなります。
条件を見直すこと自体は悪くありません。ただ、変えるなら「なぜ変えるのか」を一言で説明できるかを確かめてください。説明できない変更は、不安から来ていることが多いです。
シグナル4:条件が良すぎる求人に目が行く
「未経験で月給35万円以上」「誰でもすぐ稼げる」のような求人に、ついひかれてしまう。焦っているときほど、こうした求人が魅力的に見えます。
給料が高く見える求人の中には、一定時間分の残業代をあらかじめ給料に含める「固定残業代」の求人もあります。厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」では、固定残業代を採用する場合、固定残業代を除いた基本給の額、固定残業代に含まれる時間数と金額、その時間を超えた分は追加で支払うことを求人に明示するよう求めています。求人票でこの3点が読み取れないときは、応募前か面接で確認しましょう。
シグナル5:書類と面接の答えを使い回している
応募数を増やそうとして、同じ履歴書、同じ志望動機をそのまま何社にも送っていませんか。書類の使い回しは手間が減る一方で、「うちの会社でなくてもいいのでは」と受け取られやすくなります。
全部を書き直す必要はありません。志望動機の最初の2〜3行だけでも、その会社の仕事内容や求人票の言葉に合わせて変えると、読み手の印象は大きく変わります。
シグナル6:生活リズムが崩れ、予定を先延ばしにする
アルバイトのシフトが不規則だったり、夜ふかしが続いたりすると、昼間に動くのがつらくなります。面接の日程調整の連絡を後回しにしたり、説明会の予約を忘れたりするようになったら注意が必要です。
就活の予定は、アルバイトのシフトと同じカレンダーにまとめて入れておきましょう。「応募は午前中にする」「連絡は受け取ったその日に返す」など、小さな決まりを作ると崩れにくくなります。
シグナル7:就活の話を避け、誰にも相談していない
家族や友人に就活のことを聞かれるのがいやで、話題を避けるようになる。一人で考え続けるうちに、何が悪いのかがわからなくなっていく。これもスランプのよくある形です。
自分の書類や面接の受け答えは、自分ではなかなか客観的に見られません。第三者に一度見てもらうだけで、ずっと気づかなかった直すべき点が見つかることはよくあります。相談先は次の章で紹介します。
スランプから抜け出す具体的な方法
1週間の行動を記録して、止まっている場所を見つける
まずは1週間、就活でやったことをメモしてみましょう。見るのは「気持ち」ではなく「数」です。
| 段階 | 記録すること | ここで止まっていたら |
|---|---|---|
| 応募 | 応募した社数 | 求人を見る時間を区切り、応募の目標数を決める |
| 書類選考 | 書類が通った社数 | 履歴書・職務経歴書・志望動機を見直す |
| 面接 | 面接を受けた社数と結果 | よく聞かれる質問の答えを準備し、練習する |
| 内定後 | 迷っている理由 | 就活を始めたときの目的メモを読み返す |
たとえば「応募は10社、書類が通ったのは1社」なら、見直すべきは面接ではなく書類です。逆に「書類は通るのに面接で落ちる」なら、受け答えの練習に時間を使うのが近道です。
応募の数と、応募先の幅を見直す
応募が少なすぎると、結果が出るまでに時間がかかり、1社ごとの結果に気持ちが振り回されやすくなります。反対に、条件を広げすぎると、今度は志望動機が書けなくなります。
見直すときは、「ゆずれない条件」を2つか3つにしぼり、それ以外は少しゆるめてみましょう。たとえば「勤務地」と「未経験から始められること」だけは守り、職種は近いものまで広げる、といったやり方です。
大学や短大、専門学校などを卒業してから就職していない既卒の人は、新卒の枠も選択肢に入れてください。厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」では、卒業後少なくとも3年間は新卒の枠で応募できるようにすることを企業に求めています。
書類は、自分以外の人に添削してもらう
書類で落ちることが多いなら、添削を受けるのがいちばん早い改善策です。チェックしてもらうときは、次の点を見てもらいましょう。
- 誤字や日付、年号の書き間違いがないか
- アルバイトの経験が「何をして、何を工夫したか」まで書けているか
- 志望動機が、その会社の仕事内容と結びついているか
- 空白期間がある場合、その間にしていたことを短く説明できているか
ハローワーク・わかものハローワークを使う
公的な相談先として使いやすいのがハローワークです。厚生労働省によると、正社員を目指すおおむね35歳未満の人を対象にした「わかものハローワーク」が全国に21か所、「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」が199か所あり、担当者による個別の相談、応募書類の作成の手伝い、模擬面接などを無料で受けられます。
近くにわかものハローワークがない場合も、ふつうのハローワークで職業相談や書類の相談ができます。「何から話せばいいかわからない」という状態で行ってもかまいません。上の表で記録した数を持っていくと、相談がスムーズに進みます。
就職エージェントに相談する
民間の就職エージェントも、無料で書類の添削や面接の練習、求人の紹介をしてくれます。フリーターや既卒の就職支援に慣れたところなら、「応募が止まってしまった」「面接で何を話せばいいかわからない」といった相談にも乗ってくれます。
たとえば、未経験OKの求人を多く扱うハタラクティブのようなサービスがあります。担当者との相性もあるので、合わないと感じたら別のサービスを試してみるのもよいと思います。
気持ちが沈むときは、休むことと相談することを優先する
眠れない、食欲がない、何をしても楽しくない、といった状態が続くときは、就活よりも心と体を休めることを優先してください。
働くことそのものに不安が大きい場合は、厚生労働省から委託を受けた支援機関として全国にある「地域若者サポートステーション(サポステ)」も相談先になります。15歳から49歳で、今仕事をしていない人や学校に通っていない人を対象に、無料で相談やコミュニケーションの講座などを行っています。
気持ちのつらさを誰かに話したいときは、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」で電話やチャットの相談窓口を探せます。たとえば「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570-064-556)は、かけた地域の公的な相談窓口につながります。受付時間は都道府県によって違い、通話料がかかります。
まとめ
- 就活中は不安が大きく、判断がぶれやすい。始めたときの目的をメモしておく
- 不採用が続くのはよくあること。落ちた回数より、止まっている段階を見る
- 応募が止まる、「どうせ落ちる」と思う、条件がころころ変わる、条件の良すぎる求人にひかれる、書類の使い回し、生活リズムの乱れ、誰にも相談しない、の7つがシグナル
- 抜け出す方法は、行動の記録、応募先の見直し、書類の添削、ハローワークやエージェントへの相談
- つらさが続くときは、休むことと相談窓口の利用を優先する
スランプのときほど、一人で抱え込まずに誰かと一緒に進めるのがおすすめです。
私が使ったのは、フリーターや大学中退、既卒の就職支援に慣れたサービスです。具体的には、担当者が書類や面接の準備を手伝ってくれるハタラクティブ、20代の既卒・フリーター向けの第二新卒エージェントneoあたりなので、立て直しのきっかけとして参考にしてみてください。また、20代の既卒・フリーターなら、キャリアスタートも無料で相談できます。

ハタラクティブは今最も勢いのあるフリーター・大学中退・高卒・第二新卒向けの人材紹介会社で、サービス開始からの累計で26万人以上のカウンセリング実績があります。対応エリアも広がっており、北海道・宮城から関東・中部・関西・中国・九州まで、未経験から正社員を目指す人を支援しています。
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