今フリーターをしている人は、アルバイトと正社員の違いって実際のところ何なんだろう、と思うことがあると思います。

同じ職場で同じような仕事をしていても、アルバイトと正社員では、給料のしくみ、保険、休み、将来の見通しなど、さまざまな点が違います。この記事では、その違いを比較表でまとめ、それぞれのメリット・デメリットを解説します。先に結論を書いておきます。

  • いちばん大きな違いは、雇用の期間と、給料・賞与のしくみ
  • 正社員とそれ以外の給料の差は、20代前半で月約4万円、30代後半で月12万円以上に広がる
  • アルバイトでも、条件を満たせば有給休暇や社会保険はある。「アルバイトだから何もない」わけではない

アルバイトと正社員の違い【比較表】

アルバイト 正社員
雇用の期間 期間を決めて契約することが多い(更新あり) 期間の定めなし(定年まで)
給料のしくみ 時給制が多い。働いた時間分だけ 月給制が多い。毎月ほぼ一定
賞与・退職金 ないことが多い あることが多い
社会保険 週20時間以上など条件を満たせば加入 加入する
有給休暇 6か月以上働くなど条件を満たせばある(日数は働く日数に応じて) ある
働く時間・日数 シフト制で調整しやすい 決まっていることが多く、残業もある
仕事の範囲・責任 決められた仕事が中心 広く、重い責任も任される
転勤・異動 ほとんどない 会社によってはある
教育・研修 仕事に必要な範囲 長く働くことを前提に、手厚いことが多い

※会社や契約の内容によって違います。

給料の違い

いちばん気になるのは、やはり給料の違いだと思います。厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」で、フルタイムで働く人の月の給料(所定内給与)を比べると、次のようになります。

年齢 正社員・正職員 正社員・正職員以外 月の差
20〜24歳 24.8万円 20.4万円 約4.4万円
25〜29歳 28.5万円 22.8万円 約5.7万円
30〜34歳 32.1万円 23.4万円 約8.7万円
35〜39歳 35.3万円 23.0万円 約12.2万円

※正社員・正職員以外には契約社員なども含みます。賞与は含みません。

正社員の給料は年齢とともに上がっていくのに、正社員以外は20代後半からほぼ横ばいです。しかもこの表には賞与が含まれていないので、年収で比べると差はさらに大きくなりやすいです。フリーターと正社員の年収の違いは、こちらでも解説しています。

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保険・休みの違い

社会保険

正社員は、勤め先の健康保険・厚生年金・雇用保険に加入します。アルバイトでも、週20時間以上働くなどの条件を満たせば、同じように加入します。勤め先の社会保険に入っていれば、病気やけがで休んだときの傷病手当金や、将来の厚生年金を受け取れます。

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有給休暇

有給休暇は、正社員だけのものではありません。アルバイトでも、6か月以上続けて働き、決められた日の8割以上出勤していれば、有給休暇がもらえます。日数は、週に働く日数などに応じて決まります。

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雇用の安定の違い

正社員は期間の定めのない雇用なので、会社が一方的に解雇するには厳しいルールがあります。一方、アルバイトは期間を決めた契約が多く、契約の期間が終わったときに更新されない「雇い止め」になることもあります(何度も更新されている場合などは、雇い止めにも制限があります)。

また、お店の閉店や業績の悪化でシフトが減らされたときも、時給制のアルバイトはそのまま収入が減ってしまいます。

「同一労働同一賃金」とは?

2020年4月(中小企業は2021年4月)から、「パートタイム・有期雇用労働法」によって、同じ会社の正社員とアルバイトなどとの間で、不合理な待遇の差をつけることが禁止されました。いわゆる「同一労働同一賃金」です。

たとえば、仕事の内容や責任が正社員と同じなのに、通勤手当や休憩室の利用などで差をつけることは認められません。ただし、仕事の内容や責任、転勤の有無などに違いがあれば、給料などに差があること自体は認められています。アルバイトの給料が正社員と同じになるわけではありません。

アルバイトのメリット・デメリット

メリット

  • 働く時間や日数を調整しやすい:夢や趣味、勉強と両立しやすい
  • 責任が比較的軽い:決められた仕事に集中できる
  • いろいろな仕事を経験しやすい:仕事を変えやすく、掛け持ちもできる

デメリット

  • 収入が増えにくく、不安定:年齢を重ねても給料が上がりにくい
  • 賞与や退職金がないことが多い
  • スキルや職歴として評価されにくい:就職のときに、正社員の経験ほどは評価されないことが多い

正社員のメリット・デメリット

メリット

  • 収入が安定し、年齢とともに上がりやすい:賞与や退職金もあることが多い
  • 教育や研修を受けられる:長く働くことを前提に育ててもらえる
  • 社会的な信用が得やすい:賃貸の審査やローンを組むときに有利

デメリット

  • 働く時間の自由が少ない:残業や休日出勤があることも
  • 責任が重い:成果や目標を求められる
  • 転勤や異動がある会社もある

契約社員・パート・派遣との違い

アルバイトと正社員のほかにも、契約社員、パート、派遣社員などの働き方があります。パートとアルバイトは法律上の区別はなく、どちらも「短時間で働く人」として同じルールが適用されます。契約社員や派遣社員との違いは、こちらで詳しくまとめています。

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まとめ

  • アルバイトと正社員のいちばん大きな違いは、雇用の期間と給料・賞与のしくみ
  • 正社員とそれ以外の月の給料の差は、20代前半の約4万円から、30代後半には12万円以上に広がる
  • アルバイトでも、条件を満たせば有給休暇や社会保険はある
  • 同一労働同一賃金で不合理な差は禁止されたが、給料が正社員と同じになるわけではない

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大学を中退し、高卒の学歴のまま20代半ばまでフリーターとニートを経験(飲食店・コンビニ・運送業のアルバイト)。就職支援サービスのハタラクティブ経由で、広告会社の営業職として正社員になりました。ハタラクティブやジェイックを実際に使った体験をもとに、フリーター・既卒・中退者の就職について書いています。
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