大学を中退して就職を目指すなら、就職エージェントは有力な選択肢です。ただし、どのエージェントでもいいわけではありません。

結論から書くと、大学中退者が選ぶべきなのは次のようなサービスです。

  • 既卒・フリーター・中退者を対象にしている(正社員経験者向けの転職エージェントではない)
  • 学歴不問・未経験OKの求人を多く扱っている
  • 履歴書の添削や面接対策を1社ずつしてくれる

この記事では、大学中退者がエージェントを選ぶときの基準と、実際に検討したいサービス、上手な使い方をまとめました。

大学中退者は就職エージェントを使うべき?

大学中退からの就職活動は、新卒の就活とも、社会人の転職とも勝手が違います。一人で進めると「応募できる求人が見つからない」「中退理由をどう説明すればいいかわからない」という2つの壁にぶつかりやすいのが実情です。

就職エージェントを使うと、この2つを同時に解決しやすくなります。

メリット

  • 応募できる求人を紹介してもらえる:学歴不問・未経験OKの求人を、自分の経歴に合わせて探してもらえる
  • 書類と面接の対策ができる:中退理由の伝え方を、第三者の目で一緒に考えてもらえる
  • 企業に推薦してもらえる:書類だけでは伝わりにくい人柄や意欲を、担当者が企業に伝えてくれる
  • 無料で使える:費用は採用した企業が支払う仕組みなので、求職者の負担はない

デメリット・注意点

  • 紹介される求人は、そのエージェントの取引先に限られる
  • 担当者との相性によって、満足度が大きく変わる
  • 希望と少しずれた求人をすすめられることもある

エージェントは企業から紹介手数料を受け取るビジネスなので、すすめられた求人をそのまま受け入れる必要はありません。合わないと思った求人は、理由を伝えて断って大丈夫です。

一般的な転職エージェントが合わない理由

「就職エージェント」と検索すると、大手の転職エージェントがたくさん出てきます。しかし、大学中退者にはこうした一般的な転職エージェントは合わないことが多いです。

理由は2つあります。

1つ目は、大手の転職エージェントの多くが、正社員として働いた経験のある人を主な対象にしていること。求人も「実務経験3年以上」といった経験者向けが中心になりがちです。

2つ目は、大学中退の場合、最終学歴は「高校卒業」になること。「大卒以上」を応募条件にしている求人には、原則として応募できません。

そのため、大学中退者は最初から既卒・フリーター・中退者向けに特化したサービスを選ぶほうが、紹介される求人と自分の条件が合いやすく、無駄がありません。

大学中退者向けエージェントの選び方|5つのポイント

1. 対象者に「中退」「既卒」「フリーター」が明記されているか

公式サイトで、どんな人を対象にしたサービスなのかを確認しましょう。大学中退者や既卒、フリーターを対象と明記しているサービスは、学歴や職歴に不安がある人の支援に慣れています。

2. 学歴不問・未経験OKの求人を扱っているか

正社員経験がない場合、応募できるのは基本的に未経験OKの求人です。未経験者向けの求人をどれくらい扱っているかは、公式サイトで公表されていることもあります。

3. 書類添削と面接対策をしてくれるか

大学中退者の就活で差がつくのは、中退理由の伝え方です。応募する企業ごとに面接対策をしてくれるサービスなら、中退理由の答え方も具体的に練習できます。

4. 面談の方法と拠点が自分に合うか

対面の面談しかないサービスだと、住んでいる地域によっては利用しにくい場合があります。オンライン面談に対応しているか、近くに拠点があるかを確認しておきましょう。

5. 入社後のフォローがあるか

初めての正社員は、入社後に悩むことも少なくありません。入社後も相談できる窓口があると安心です。

大学中退者が検討したい就職支援サービス

上の基準に沿って、大学中退者が検討しやすいサービスを紹介します。いずれも公式サイトの情報をもとにまとめています。

サービス 主な対象 特徴
ハタラクティブ フリーター・既卒・第二新卒・大学中退者など 未経験OK求人が中心。書類添削・面接対策を1社ずつ実施
第二新卒エージェントneo 20代の第二新卒・既卒・高卒・フリーター 対面とWEB面談に対応。東京・大阪・名古屋・福岡に拠点
わかものハローワーク 正社員を目指すおおむね35歳未満の若者 国の機関。担当者制の職業相談を無料で受けられる

ハタラクティブ

ハタラクティブは、フリーターや既卒、未経験者の就職支援に特化したサービスです。公式サイトで大学中退者も対象として明記されているので、中退者がまず検討しやすいサービスです。

公式サイトによると、紹介求人のうち未経験OKの求人は82.8%(2023年1月〜2024年2月の実績)。担当者がマンツーマンで経歴や希望を聞き取ったうえで求人を紹介し、履歴書の添削や面接対策も応募する企業ごとに行ってくれます。入社後のフォローもあります。

私が実際に使ったサービスで、使ってみた感想は別の記事にまとめています。

ハタラクティブはやめとけ?やばいと言われる理由を体験談と口コミで検証今日は私が実際にフリーターから正社員就職する時に利用して、よくこのサイトでも一番オススメだと良く言っているハタラクティブについて、私が実...

第二新卒エージェントneo

第二新卒エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営する20代向けの就職・転職支援サービスです。第二新卒だけでなく、高卒・既卒・フリーターも対象にしています。大学中退者は最終学歴が高卒になるので、対象に含まれます。

面談は対面とWEBの両方に対応していて、東京・大阪・名古屋・福岡に拠点があります。地方に住んでいて拠点に通えない人でも、オンラインで相談できるのは大きなメリットです。書類の添削や模擬面接、入社日や給与の条件交渉もサポートしてくれます。

第二新卒エージェントneoの特徴や向いている人は、こちらで詳しく解説しています。

第二新卒エージェントneoはどんな人に向いている?特徴と注意点このブログでも何度か紹介している第二新卒エージェントneo。名前に「第二新卒」とありますが、実は既卒やフリーター、高卒の人も対象にしてい...

わかものハローワーク

民間のエージェントではありませんが、国の機関であるわかものハローワークも選択肢に入れておきましょう。正社員を目指すおおむね35歳未満の若者を対象に、担当者制の職業相談や応募書類の作成支援、面接対策、就職後の定着支援までを無料で行っています。

全国に「わかものハローワーク」や「わかもの支援コーナー」があり、地元の中小企業の求人を探したい人に向いています。民間のエージェントと併用しても問題ありません。

エージェントを上手に使う5つのコツ

中退理由は正直に話す

担当者に中退理由を隠す必要はありません。正直に話したほうが、企業に伝わりやすい言い方を一緒に考えてもらえます。面接で聞かれたときの答え方も、事前に練習しておけます。

中退理由の伝え方は、こちらの記事で理由別の例文をまとめています。

大学中退の履歴書の書き方|中退理由と面接の答え方【例文付き】大学を中退した人が履歴書でつまずくポイントは、ほぼ3つに集約されます。学歴欄にどう書くか、退学理由を書くかどうか、面接で理由を聞かれたら...

希望条件に優先順位をつける

「年収」「勤務地」「職種」「休日」のうち、何を一番優先するかを決めておきましょう。全部の条件を満たす求人はまずありません。譲れない条件を1〜2つに絞ると、担当者も求人を探しやすくなります。

合わない求人ははっきり断る

すすめられた求人に興味がなければ、遠慮せずに断りましょう。「なぜ合わないのか」を具体的に伝えると、次から紹介される求人の精度が上がります。

2社程度を併用する

エージェントごとに扱っている求人は違います。1社だけだと、紹介される求人が偏ることがあります。2社程度に登録して、比べながら進めるのがおすすめです。ただし、同じ企業に別々のエージェントから応募しないよう、応募先は自分で管理しましょう。

連絡はできるだけ早く返す

担当者からの連絡への返信が遅いと、求人の紹介や選考の日程調整が後回しになりがちです。返信が早い人ほど、担当者も優先的に動いてくれます。

私が大学中退後にエージェントを使ったときのこと

私は大学を中退したあと、しばらくフリーターやニートの生活を送っていました。就職支援会社に相談しようと思っても、掲示板の書き込みを真に受けて連絡するのが怖くなり、数か月動けなかったこともあります。

思い切ってハタラクティブに登録すると、私のときは1時間ほどで確認の電話があり、すぐに面談の日程が決まりました。面談では、飲食店など人と関わる仕事が多かったことや、「土日休み」「月収20万円以上」といった希望を伝え、営業職をすすめられました。紹介された求人の中にはブラックな印象を受けたものもありましたが、質問すると、残業が長いことも含めて担当者は正直に答えてくれました。

ほかのサービスも並行して使い、ジェイックの研修にも参加したので、最初の面談から就職までは2か月ほどかかりました。担当者との相性もあるので、2〜3社に登録して比べるのがおすすめです。

エージェント以外の選択肢も知っておく

就職エージェントだけが方法ではありません。状況によっては、次の方法も組み合わせましょう。

  • 求人サイトから自分で応募する:「学歴不問」「未経験OK」で絞り込めば、応募できる求人は見つかります。自分のペースで進めたい人向け
  • ハローワークの求人に応募する:地元の中小企業の求人が多く、窓口で相談もできる
  • 公務員試験を受ける:多くの試験は学歴ではなく年齢で受験資格が決まるため、大学中退でも受験できる

大学中退から公務員を目指す方法は、こちらで解説しています。

大学中退から公務員になれる?受験資格と狙い目の試験・職種大学を中退して就職を目指したときに、ほとんどは正社員として企業に就職を希望することを選びます。しかし安定したイメージから長い間高い人気を...

よくある質問

中退したばかりでも利用できる?

利用できます。中退した直後は年齢も若く、空白期間も短いので、むしろ就職活動を始めやすいタイミングです。退学の手続き中の場合は、利用できる時期をサービスに問い合わせてみましょう。

本当に無料なの?

求職者は無料で利用できます。エージェントは、紹介した人が入社したときに、企業から紹介手数料を受け取る仕組みで運営されています。

地方に住んでいても使える?

オンライン面談に対応しているサービスなら、住んでいる地域に関係なく相談できます。ただし、紹介される求人は都市部に集中していることが多いので、地元で働きたい場合はハローワークとの併用がおすすめです。

20代後半でも間に合う?

間に合います。ただし、未経験の正社員として採用されやすいのは若いうちです。迷っている時間が長いほど選択肢は減っていくので、早めに相談だけでもしておくのがおすすめです。

まとめ

  • 大学中退者は、正社員経験者向けの転職エージェントではなく、既卒・フリーター・中退者向けのサービスを選ぶ
  • 選ぶ基準は「対象者」「未経験OK求人」「書類・面接対策」「面談方法」「入社後のフォロー」の5つ
  • 中退理由は担当者に正直に話し、伝え方を一緒に考えてもらう
  • 2社程度を併用し、合わない求人ははっきり断る
  • 地元で働きたいなら、わかものハローワークも併用する

大学中退からの就職活動の全体像は、こちらの記事にまとめています。

大学中退フリーターが正社員就職する方法|おすすめ職種と体験談私は過去に大学中退をしており、大学中退者として就職を経験してきました。 このページを見てくれている人はおそらく大学中退をしてしまっ...
最初に登録するならハタラクティブ

ハタラクティブ 20代のフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス
ハタラクティブは今最も勢いのあるフリーター・大学中退・高卒・第二新卒向けの人材紹介会社で、サービス開始からの累計で26万人以上のカウンセリング実績があります。対応エリアも広がっており、北海道・宮城から関東・中部・関西・中国・九州まで、未経験から正社員を目指す人を支援しています。

登録はもちろん無料で、正社員求人を紹介してくれるばかりか、履歴書の書き方や面接練習もさせてくれるので是非相談してみてください。

まずは話を聞いてみる