ハローワークと就職エージェントはどっちがいい?フリーターの使い分け方
「就職したいけど、ハローワークと就職エージェント、どっちを使えばいいの?」と迷っているフリーターの人は多いと思います。どちらも無料で使えるので、違いがわかりにくいですよね。
私は大学を中退してしばらくフリーターやニートの生活をしたあと、20代半ばで就職活動を始めました。ハローワークと就職エージェントは、どちらも使ったことがあります。この記事では、両者の違いを厚生労働省や各サービスの公式情報で比べたうえで、どんな人にどちらが向いているか、どう併用すればいいかをまとめます。先に結論を書いておきます。
- どちらも利用者は無料。大きな違いは担当者の関わり方と求人の集まり方
- 初めての就活で、書類や面接まで1対1で見てほしい人は就職エージェントが向いている
- 地元の求人を幅広く見たい人や、職業訓練・雇用保険の手続きもしたい人はハローワークが向いている。おおむね35歳未満ならわかものハローワークもある
- 迷ったら併用がおすすめ。私個人の感想では、エージェントのほうがサービスが手厚く安心だった
ハローワークと就職エージェントの違い(比較表)
まずは、両者の違いを表にまとめます。ハローワークは厚生労働省の公式サイト、就職エージェントはハタラクティブと第二新卒エージェントneoの公式サイトで確認した内容です(2026年9月時点)。
| 比べるところ | ハローワーク | 就職エージェント |
|---|---|---|
| 運営 | 国(厚生労働省)。全国に500か所以上 | 民間の会社 |
| 利用者の費用 | 無料。予約なしでも行ける | 無料(採用する企業が紹介手数料を払うしくみ) |
| 求人の種類 | 全国の求人を扱い、地元の求人も探しやすい。年間の新規求人は約1,000万人分 | サービスごとに特色がある。たとえばハタラクティブは未経験OKの求人が約8割 |
| 担当者の関わり方 | 窓口で専門の職員に相談する。わかものハローワークでは担当者制で個別に支援 | 専任の担当者が1対1でつき、求人選びから入社まで支援する |
| 書類や面接の支援 | 応募書類の作り方や面接の受け方の個別相談、セミナーがある | 応募する会社ごとに書類の添削や面接対策をする |
| 企業とのやりとり | 応募前に求人条件を確認したり、職場見学を調整したりしてくれる | 面接の日程調整や、入社日・条件の交渉を代わりにしてくれる |
| 対象 | 誰でも使える。年代や状況に合わせた専門窓口もある | サービスごとに対象が決まっている(neoは20代向けなど) |
| そのほかにできること | 雇用保険の手続き、職業訓練のあっせん、トライアル雇用の紹介など | 入社後のフォローがあるサービスもある |
出典:厚生労働省「ハローワーク」「ハローワークの相談支援」「わかものハローワーク」、ハタラクティブ公式サイト(トップページ、よくある質問)、第二新卒エージェントneo公式サイト(よくあるご質問)。
いちばん大きな違いは、担当者がどこまで一緒に動いてくれるかです。ハローワークは、自分で求人を探して相談しに行くと、職員がサポートしてくれる形が基本です。就職エージェントは、最初から専任の担当者がつき、求人の紹介から面接の準備、日程の調整までまとめて支援してくれます。
もう一つの違いは、求人の集まり方です。厚生労働省によると、ハローワークのサービスは企業にとってもすべて無料で、企業は無料で求人を出せます。一方、就職エージェントは、採用が決まったときに企業が紹介手数料を払うしくみです。エージェントの中には、neoのように登録した人だけに紹介する非公開求人を扱っているところもあります。両方を見ると、探せる求人の幅が広がります。
私がハローワークを使って感じたこと
私もハローワークを使ったことがあります。正直に言うと、全体的に「微妙だな」というのが私の感想でした。個人的には、就職エージェントを使ったほうがサービスが手厚く、安心して就職活動ができました。
ただ、これはあくまで私個人の感想です。ハローワークには、ハローワークにしかない良さもあります。求人の数や地元の会社の探しやすさ、職業訓練や雇用保険の手続きなど、エージェントではできないこともたくさんあります。また、今はおおむね35歳未満の人向けに担当者制で支援する「わかものハローワーク」もあります。
エージェント側で私が受けたサポートの例を挙げると、ハタラクティブでは面談で「なぜブランクがあるのかは必ず聞かれる」「大学中退の頃の話は確実に聞かれるので、重点的に対策しよう」と助言をもらいました。模擬面接でも、私の経歴だとどう話せば面接官が納得しやすいかを一緒に考えてくれました。
ハタラクティブを使ったときの体験は、こちらにくわしくまとめています。
ハローワークが向いている人
ハローワークは、次のような人に向いています。
- 地元で働きたい人。全国500か所以上にあり、地元の求人も全国の求人も探せる
- 自分のペースで求人を見たい人。ハローワークインターネットサービスで、家のスマホやパソコンからも求人を検索できる
- 職業訓練を受けてから就職したい人。ハロートレーニングの受講をあっせんしていて、受講料は原則無料(テキスト代などは自己負担で、在職者向けなど有料のコースもある)
- 雇用保険の手続きもある人。失業手当などの手続きと就職の相談を同じ場所でできる
- エージェントの対象年齢から外れる人。35歳から59歳くらいの人向けの専門窓口もある
おおむね35歳未満で正社員を目指すなら、まずはわかものハローワークや、ハローワーク内の「わかもの支援コーナー」に相談してみるとよいと思います。厚生労働省によると、わかものハローワークはおおむね35歳未満の人を対象に、担当者制で職業相談から応募書類の作成、模擬面接、就職後の定着まで無料で支援しています。初回は予約なしで行けます。
職業訓練を受けながら給付金をもらえる制度もあるので、スキルを身につけてから就職したい人はこちらも参考にしてください。
就職エージェントが向いている人
就職エージェントは、次のような人に向いています。
- 初めての就活で、何から始めればいいかわからない人。担当者が最初から一緒に考えてくれる
- 書類や面接に自信がない人。応募する会社ごとに対策をしてもらえる
- 空白期間や中退など、経歴の伝え方に不安がある人。どう話せば伝わるかを一緒に考えてもらえる
- ハローワークに通う時間が取りにくい人。ハタラクティブのように、家からオンラインで面談できるサービスもある
- 未経験OKの正社員求人を中心に探したい人
フリーターや既卒の就職支援に慣れたエージェントを選ぶのがポイントです。ハタラクティブは、フリーター・既卒・未経験の人向けの就職支援サービスで、現在はすべてのカウンセリングをオンラインで行っています。20代なら、第二新卒エージェントneoも対象になります。
ただし、エージェントにも担当者との相性があります。私も、並行して使ったサービスの一つで、人として合わないと感じた担当者に当たったことがあります。合わないと感じたら、担当者の変更を相談するか、別のサービスを使うようにしましょう。
ハローワークとエージェントの併用のしかた
どちらか一方に決める必要はありません。私も就職活動では、複数のサービスを並行して使いました。ハタラクティブのよくある質問でも、ほかのサービスを使うことや自分で応募することに制約はない、と書かれています。
併用するときは、次のような流れがおすすめです。
- エージェントに登録して面談を受け、希望の条件や自分に合う仕事を整理する
- 整理した条件で、ハローワークインターネットサービスの地元の求人も見てみる
- ハローワークの求人に応募したいときは、窓口で相談して紹介を受けるか、オンラインで直接応募する(直接応募を受け付けている求人のみ)
- 面接の練習は、エージェントや、わかものハローワークの模擬面接を使う
併用するときに気をつけたいのは、次の2つです。
- 同じ会社に、ハローワークとエージェントの両方から重ねて応募しない
- エージェントの担当者に、ハローワークも使っていることを伝えておく
情報をまとめて伝えておくと、担当者も求人を探しやすくなり、話がスムーズに進みます。
ハローワークで注意したいこと
求人票の内容と実際が違うことがある
どの求人サービスでも起こりうることですが、求人票に書かれた条件と、実際の条件が違うことがあります。厚生労働省は「ハローワーク求人ホットライン」を設けていて、ハローワークやハローワークインターネットサービスで公開・紹介している求人の内容が実際と違っていた場合に申し出ることができます。申し出を受けると、担当のハローワークが事実を確認し、会社に是正指導を行うとされています。
気になる点は、応募する前に窓口で確認してもらうのが安心です。求人票と実態が違う求人の見分け方は、こちらにまとめています。
「紹介」と「直接応募」の違いを知っておく
ハローワークの求人には、窓口で紹介を受けて応募する方法のほかに、ハローワークインターネットサービスの求職者マイページから直接応募する「オンライン自主応募」があります。オンライン自主応募はハローワークの紹介ではないとされていて、応募に伴うトラブルは当事者同士で対応するのが基本です。
紹介状のもらい方や郵送のマナーは、こちらの記事を参考にしてください。
トライアル雇用も選択肢に入れる
職業経験が少なくて正社員の採用が不安な人は、トライアル雇用も選択肢になります。厚生労働省によると、ハローワークなどの紹介で、無期雇用に移ることを前提に原則3か月の試しの雇用を行う制度です。
開いている時間を確認しておく
厚生労働省によると、ハローワークの開庁時間は原則として平日の8時30分から17時15分です。職業相談や職業紹介は、9時から17時の間の利用がすすめられています。初めて使うときは求職の申し込みが必要で、確認などに30分から40分ほどかかるので、ハローワークインターネットサービスから先にオンラインで申し込んでおくとスムーズです。
家から相談したい人は、東京都内の多くのハローワークのように、オンラインで職業相談ができるところもあるので、住んでいる地域のハローワークに確認してみてください。
よくある質問
ハローワークは微妙って本当?
私個人は、全体的に微妙だと感じました。ただ、これはあくまで私の感想で、何を求めるかによって向き不向きは変わると思います。地元の求人を幅広く探したい人や、職業訓練を受けたい人にとっては、ハローワークのほうが合っていることもあります。おおむね35歳未満なら担当者制のわかものハローワークもあるので、一度使ってみて判断するのがよいと思います。
ハローワークとエージェントを同時に使ってもいい?
使って大丈夫です。たとえばハタラクティブは、ほかのサービスの利用や自分での応募に制約はないとしています。同じ会社に重ねて応募しないことだけ気をつけましょう。
わかものハローワークと普通のハローワークの違いは?
わかものハローワークは、正社員を目指すおおむね35歳未満の人向けの窓口です。担当者制で、一人ひとりに合わせた支援の計画を作り、応募書類の作成や模擬面接、就職後の定着まで支援しています。厚生労働省によると全国に21か所あり、ハローワークの中にも「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」があります。
エージェントはなぜ無料なの?
採用が決まったときに、企業がエージェントに紹介手数料を払うしくみだからです。ハタラクティブや第二新卒エージェントneoの公式サイトでも、企業から費用を受け取っているので利用者には費用がかからない、と説明されています。
30代でもエージェントは使える?
サービスによります。第二新卒エージェントneoは20代向けです。ハタラクティブは年齢制限は基本的にないものの、求人の多くは若手向けとしています。30代後半以降の人は、ハローワークの中高年層向けの専門窓口(おおむね35歳から59歳が対象)も選択肢になります。
まとめ
- ハローワークも就職エージェントも、利用者は無料
- ハローワークは、地元の求人探し、職業訓練、雇用保険の手続きまでできるのが強み
- 就職エージェントは、専任の担当者が書類や面接の対策、日程の調整までしてくれるのが強み
- おおむね35歳未満で正社員を目指すなら、担当者制のわかものハローワークもある
- 私個人の感想では、エージェントのほうがサービスが手厚く安心だった
- 迷ったら併用し、同じ会社に重ねて応募しないように気をつける
大切なのは、どちらが正しいかではなく、自分に足りないものを補ってくれるほうを選ぶことです。
初めての就職活動で不安が大きいなら、1対1で相談できる就職エージェントから始めるのがおすすめです。私が実際に使ったのは、フリーターや既卒の就職支援に慣れたハタラクティブ、20代向けの第二新卒エージェントneoです。また、20代の既卒・フリーターなら、キャリアスタートも相談先の一つです。どれも無料なので、ハローワークと並行して、まずは話を聞いてみるところから始めてみてください。

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