フリーターが友達に疎外感を感じたら|周りの就職に焦る・見下される気がする人へ
「友達はみんな就職したのに、自分だけフリーターのまま」。久しぶりに友達と会う予定が入ると、楽しみな気持ちより先に、少し気が重くなる。この記事は、そんな気持ちを抱えているフリーター本人に向けて書いています。
私も大学を中退したあと、しばらくフリーターやニートの生活を送っていました。周りが就職していく中で、友達と会ったときに疎外感を感じたことがあります。この記事では、その気持ちがどこから来るのかを整理したうえで、友達との付き合い方と、その気持ちを次の一歩に変える方法をまとめました。先に結論を書いておきます。
- 周りが就職していく中で疎外感を感じるのは、めずらしいことではない。相手が見下しているかどうかより、まず自分が何をつらいと感じているかを整理する
- 相手に悪気がなくても、疎外感は生まれる。その気持ちを「気のせい」で片づけなくていい
- 会うのがつらい時期は、無理に会わない選択もあり。関係を切る必要はない
- 疎外感は、この先どうしたいかを考えるきっかけにもなる。まずは相談だけでも動いてみる
フリーターとして働く人は、決して少なくない
友達の多くが正社員として働き始めると、「フリーターなのは自分だけ」と感じやすくなります。ただ、社会全体で見ると、正社員以外の働き方をしている人はたくさんいます。
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2025年平均」によると、役員を除く雇用者のうち、正規の職員・従業員は3,708万人、パートやアルバイト、派遣社員などの非正規の職員・従業員は2,128万人でした。役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は36.5%で、会社などに雇われて働く人の3人に1人以上は、正社員以外の形で働いていることになります。
また、同じ調査の詳細集計で、非正規の仕事についた主な理由を見ると、最も多いのは「自分の都合のよい時間に働きたいから」(757万人)でした。「正規の職員・従業員の仕事がないから」と答えた人は173万人です。正社員以外で働く理由は人それぞれで、フリーターという働き方そのものが特別なわけではありません。
それでも疎外感を感じてしまうのは、比べる相手が「社会全体」ではなく「同じ時期に学校にいた友達」だからです。身近な人ほど、自分との違いが目に入りやすくなります。
周りが就職すると、なぜ疎外感を感じるのか
ここからは、周りが就職したときに疎外感が生まれやすい理由を、一般的な話として整理します。自分に当てはまるものがあるか、確かめながら読んでみてください。
「決まったルート」から外れたような感覚になる
学校を出たら就職する、という流れは、多くの人がなんとなく「ふつうのルート」として思い描いているものです。周りがそのルートに乗っていく中で自分だけ違う道にいると、置いていかれたような感覚になりやすくなります。
この感覚は、誰かに何かを言われたから生まれるとは限りません。自分の中にある「こうあるべき」という基準と、今の自分を比べることで生まれることも多いものです。
話題がかみ合わなくなる
就職した友達の話題は、職場の人間関係や仕事の悩み、研修、ボーナスなど、会社員としての生活が中心になっていきます。フリーターの側からすると、その話に入りにくかったり、自分の近況を話しにくかったりすることがあります。
話題がずれるのは、どちらが上か下かという話ではなく、毎日過ごしている環境が違うからです。ただ、会話の中で自分だけ話すことがないと感じると、それが疎外感につながりやすくなります。
お金の使い方の感覚がずれる
正社員とアルバイトでは、収入の額だけでなく、ボーナスや収入の安定度が違うことも多くあります。そのため、店選びや旅行の計画など、お金の使い方の感覚がずれてくることがあります。
友達が気を使ってお店を選んでくれたり、会計を多めに出してくれたりすることもあるでしょう。相手の配慮はありがたいことですが、気を使われていると感じること自体が、立場の違いを意識するきっかけになることがあります。
比べる材料が目に入りやすい
SNSを開けば、友達の昇進や転職、結婚、引っ越しなどの近況が流れてきます。SNSには、その人の生活の中でも特に良いところが載りやすいものです。それでも、見ているうちに自分と比べてしまい、焦りが強くなることがあります。
私が感じたこと
ここからは、私自身が感じたことを書きます。
周りの皆が就職して、自分が正規のルートから離れてしまうと、久しぶりに友達と会ったときに疎外感を感じました。
明確に見下されたわけではなかったとしても、自分の気持ちとしては、そう感じてしまいました。
金銭面でも、気を使われている感じがありました。
ここまでが、私自身が感じたことです。この経験から言えるのは、相手の態度がはっきりしていなくても、疎外感は生まれるということです。だからこそ、「友達が悪い」「自分が悪い」と決めつける前に、自分の気持ちを整理することが大切だと考えています。
「見下されている」と感じたときの考え方
相手が言ったことと、自分が受け取ったことを分ける
見下されていると感じたときは、紙やスマホのメモに、次の2つを分けて書き出してみてください。
- 相手が実際に言ったこと、したこと
- それを聞いて、自分がどう受け取ったか、どう感じたか
書き出してみると、相手の言葉そのものより、自分の受け取り方のほうが大きくなっていることに気づく場合があります。反対に、はっきりと傷つく言葉を言われていたと気づく場合もあります。どちらなのかがわかるだけで、次にどうするかを決めやすくなります。
比べる相手を「友達」から「少し前の自分」に変える
友達と比べると、どうしても足りないところばかりが目に入ります。比べるなら、半年前や1年前の自分と比べてみてください。
「バイトで任される仕事が増えた」「求人を見るようになった」「生活のリズムを整えた」など、小さなことでかまいません。自分の変化に目を向けると、友達との差だけに振り回されにくくなります。
フリーターという立場を、自分で下に見すぎない
「見下されている」と感じるとき、実は自分自身がフリーターという立場を下に見ていることがあります。フリーターという働き方を社会がどう見ているか、自分はどう考えればよいかは、こちらの記事で整理しています。
はっきり傷つく言葉が続くなら、距離を置いてよい
もし、フリーターであることをからかわれたり、見下すような言葉を何度も言われたりするなら、その友達と距離を置くのは自然なことです。友達との関係は、どちらか一方ががまんし続けるものではありません。
友達との付き合い方
無理に会わない時期があってもいい
会うたびに気持ちが沈むなら、しばらく会う回数を減らしてもかまいません。会わないことは、関係を切ることとは違います。たとえば「今はちょっとバタバタしていて」と伝えて、落ち着いてから連絡を取り直す方法もあります。
ただ、誰とも会わずに一人で考え続けると、気持ちがさらに沈むこともあります。友達と会うのがつらい時期は、家族や、就職の相談ができる人など、話しやすい相手とのつながりを残しておくと安心です。
会うなら、自分が気楽な形を選ぶ
会うこと自体がいやなのではなく、「その場にいるのがしんどい」という場合は、会い方を変えてみるのも一つの方法です。
- 話しやすい相手と、少ない人数で会う
- 長い時間ではなく、ランチやお茶など短い時間で会う
- 自分がお金の心配をしなくてすむ場所を提案する
お金のことは、先に自分で決めておく
金銭面で気を使われるのが気になるなら、会う前に「今回はいくらまで使う」と自分で決めておきましょう。予算を決めておけば、店選びで迷ったときに自分から提案しやすくなります。
おごってもらうことが続いて気になるなら、「次は自分が出すよ」「今回は割り勘にしよう」と伝えてみてください。お金の話を少しだけ自分から出すことで、気を使われている感じがやわらぐことがあります。
近況を聞かれたときの答えを用意しておく
「今何してるの?」と聞かれるのが怖いという人は、答え方をあらかじめ決めておくと気持ちが楽になります。たとえば、次のような言い方です。
例文:「今はバイトしながら、就職に向けて準備してるところ」
例文:「バイト先で任される仕事が増えてきて、そっちを頑張ってる」
うそをつく必要はありません。今やっていることを、自分が話しやすい言葉で短く伝えられれば十分です。
疎外感を「動くきっかけ」に変える方法
疎外感はつらい気持ちですが、見方を変えると「自分は本当はどうなりたいのか」を教えてくれるサインでもあります。
何がつらいのかを分けて、次の一歩を決める
疎外感の中身は、人によって違います。自分がどこにつらさを感じているかによって、次にやることも変わります。
| つらいと感じること | その奥にありそうな気持ち | 次の一歩の例 |
|---|---|---|
| 仕事の話題に入れない | 自分も仕事の話ができるようになりたい | どんな仕事に興味があるか書き出してみる |
| 金銭面で気を使われる | 収入を安定させたい | 応募できそうな正社員求人の給料を見てみる |
| 将来の話になると黙ってしまう | 先の見通しを持ちたい | いつまでに何をするか、ざっくり決める |
| フリーターの自分を責めてしまう | 今の自分を認めたい | 半年前の自分からできるようになったことを書き出す |
将来への不安が大きい人は、不安を分けて考える方法をこちらでまとめています。
「なぜ就職したいのか」を短い言葉にする
「友達に追いつきたいから」という理由だけで就職活動を始めると、焦って自分に合わない会社を選んでしまうことがあります。疎外感はきっかけにして、会社選びの基準は自分の中に持っておくことが大切です。
「収入を安定させたい」「土日に休みたい」「人と話す仕事がしたい」など、自分が大事にしたいことを2つか3つ書き出してみましょう。
一人で考えすぎず、相談先を使う
私が就職活動を始めたのは20代半ばでした。その前には、2ちゃんねるの書き込みを真に受けて、就職支援会社に連絡するのが怖くなり、数か月動けなかった時期もあります。ネットの情報だけで判断して止まってしまうより、一度相談してみてから考えるほうが、状況は見えやすくなると思います。
公的な相談先には、ハローワークがあります。厚生労働省によると、正社員を目指すおおむね35歳未満の人を対象にした「わかものハローワーク」が全国に21か所、「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」が199か所あり、担当者制の職業相談、応募書類の作成支援、面接対策などを無料で受けられます。
私もハローワークを使ったことがありますが、全体的には微妙だと感じました。あくまで個人的な感想ですが、私には就職エージェントのほうがサービスが手厚く、安心して使えました。
私が使ったハタラクティブでは、当時の担当者が同年代くらいの方で、就職活動が初めてだと伝えると、わかりやすく説明してくれました。不安な気持ちも受け止めてくれました。
よくある質問
フリーターだと、友達に見下されるものですか?
相手によります。フリーターかどうかを気にしない人もいれば、気にする人もいます。ただ、私の経験のように、はっきり見下されていなくても、自分の気持ちとしてそう感じてしまうことはあります。まずは、相手が実際に言ったことと、自分の受け取り方を分けて考えてみてください。
友達に会いたくないと思うのは、おかしいことですか?
おかしいことではありません。環境が変わると、会うのがしんどい時期が出てくるのは自然なことです。無理に会わず、気持ちが落ち着いてから連絡を取るという選択もあります。
フリーターだと友達に言いにくいときは、どうすればいいですか?
全部を話す必要はありません。「今はバイトをしながら就職の準備をしている」など、今やっていることを短く伝えれば十分です。話したくないことは、無理に話さなくてかまいません。
焦って就職先を決めてしまいそうで不安です
焦りを感じたら、自分が大事にしたい条件を書き出して、それに合うかどうかで求人を見るようにしましょう。一人で決めるのが不安なら、就職支援サービスの担当者やハローワークの窓口に相談しながら進めると、焦りだけで決めてしまうのを防ぎやすくなります。
まとめ
- 雇われて働く人の3人に1人以上は正社員以外の形で働いている。それでも身近な友達と比べると、疎外感を感じやすい
- 疎外感は、「決まったルート」から外れた感覚、話題のずれ、お金の使い方のずれ、SNSでの比較などから生まれやすい
- はっきり見下されていなくても、疎外感は生まれる。相手が言ったことと自分の受け取り方を分けて考える
- 会うのがつらい時期は、無理に会わなくていい。会うなら、自分が気楽な形とお金の予算を先に決めておく
- 疎外感は「本当はどうなりたいか」を知るきっかけになる。一人で考えすぎず、相談先を使う
友達との差がつらいときほど、一人で抱え込まずに、誰かと一緒に次の一歩を考えるのがおすすめです。
私が実際に使ったのは、フリーターや既卒、正社員が未経験の人の就職を支援しているハタラクティブ、20代の既卒・フリーターなどを対象にした第二新卒エージェントneoです。また、20代の既卒・フリーターなら、キャリアスタートも相談先の一つです。どれも無料で相談できるので、まずは今の気持ちを話してみるところから始めてみてください。

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