高卒フリーターが就職する方法|おすすめ職種9選と実体験
私は高校卒業後に数年間フリーターをしていて、そこから正社員として就職しました。本記事では、その実体験をもとに高卒フリーターが正社員になる方法をまとめます。
おそらくこの記事を読んでくれている人は最終学歴が高卒で、しかも正社員経験がないまま時間が経ってしまい、本当に就職できるのか不安な方だと思います。
結論から言うと、高卒フリーターでも正社員就職はできます。ただし「どこでもいい」わけではなく、受かりやすい領域と受かりにくい領域がはっきり分かれます。そこを理解しないまま闇雲に応募すると、落ち続けて自信をなくすことになります。
高卒フリーターでも正社員になれるのか
なれます。理由は、世の中の求人には「学歴不問」「未経験歓迎」と明記された求人が一定数存在するからです。こうした求人は、学歴や職歴ではなく人柄・意欲・続けられそうかどうかで採否を決めています。
逆に言えば、それ以外の求人ではほぼ勝負になりません。ここが最初に理解しておくべき点です。
学歴フィルターは実在する
学歴フィルターとは、企業が「大学を卒業している人のほうが優秀だろう」という前提で、募集要項を「大卒以上」と絞り込むことを言います。
この条件が付いている求人に高卒で応募しても、書類の時点で落とされるため、考えるだけ時間の無駄です。悔しい話ですが、事実として受け入れて、応募先を選ぶ基準に変えてしまったほうが早く決まります。
ただし例外があります。就職支援会社(就職エージェント)からの紹介の場合、普段は大卒以上で募集している企業でも、学歴不問で会ってくれることがあります。企業側がエージェントに「人柄が良ければ学歴は問わない」と伝えているケースがあるためです。この抜け道は自力の応募では使えません。
高卒フリーターの就職は年齢で難易度が変わる
高卒フリーターの就職で、学歴以上に効いてくるのが年齢です。ここは正直に書きます。
10代〜20代前半:最も有利
この年齢帯が圧倒的に有利です。企業側は「これから育てる人材」として見るので、経験がないことがマイナスになりません。むしろ変な癖がついていない分、歓迎されることさえあります。フリーター期間が1〜2年程度なら、説明も難しくありません。
20代後半:まだ十分に間に合う
未経験歓迎の求人は20代であれば数多くあります。ただしこの年齢帯からは「なぜフリーターを続けてきたのか」を面接で必ず聞かれるようになります。ここに答えを用意できているかどうかで結果が変わります。
30代以降:選択肢が急に狭まる
30歳を境に、未経験可の求人は目に見えて減ります。就職支援サービスの多くも対象年齢を20代に限定しています。「まだ大丈夫」と思っているうちに動くのが、結局いちばん確実です。
高卒フリーターが就職しやすい職種9選
学歴不問・未経験歓迎の求人が多いのは、「人手が足りていない」「仕事の手順がマニュアル化されている」「入社後に研修がある」のいずれかに当てはまる職種です。具体的には次のような職種になります。
1. 営業職
未経験歓迎の求人が最も多い職種です。成果が数字で見えるため、学歴に関係なく評価されやすいのが特徴。アルバイトで接客をしていた人は、その経験をそのまま志望動機に使えます。私自身もこの職種で就職しました。
2. 販売・接客
アパレル、家電量販店、携帯ショップなど。アルバイト経験がほぼそのまま実務経験として評価される数少ない職種です。フリーター時代に接客をしていた人には最短ルートになります。
3. 施工管理
建設現場の工程・品質・安全を管理する仕事。資格が必要と思われがちですが、未経験で入社して働きながら資格を取る形が一般的です。人手不足が深刻なため、学歴を問わない求人が多くあります。
4. 製造・工場スタッフ
作業手順が明確で、入社後の教育が整っていることが多い職種。コツコツ作業を続けるのが苦にならない人に向いています。夜勤手当がつくため、同年代より収入が高くなるケースもあります。
5. 運送・ドライバー
人と接する時間が少なく、一人で完結する仕事を好む人に向いています。普通免許で始められる求人も多く、働きながら中型・大型免許の取得を会社が支援してくれる場合があります。
6. 介護職
慢性的な人手不足で、無資格・未経験から入れます。資格取得の支援制度を用意している事業所が多く、資格が増えるごとに手当がつくため収入を上げやすい構造です。
7. ITエンジニア・プログラマー
実力の世界で、学歴より書けるコードが評価されます。未経験可の求人は研修付きが基本。ただし入社後に自分で勉強を続けられるかどうかで差が大きく開く職種でもあります。
8. 事務職
人気が高く倍率も高いため、正直ここだけは簡単ではありません。ただし基本的なパソコン操作ができれば未経験可の求人は存在します。
9. 飲食店スタッフ
アルバイト経験が直結し、正社員登用のハードルも比較的低い職種です。ただし労働時間と休日の条件は求人ごとの差が大きいので、そこは必ず確認してください。
上記はあくまで「入りやすい」職種です。入りやすさと働きやすさは別なので、興味が持てない職種を選ぶと結局続きません。
高卒フリーターが就職する5つの方法
応募の経路は主に5つあります。どれか1つではなく、2〜3個を並行させるのが結局いちばん早いです。
1. 就職エージェントを利用する
フリーター・既卒に特化した就職エージェントに登録すると、担当者がついて求人紹介から履歴書の添削、面接対策までを無料でやってくれます。企業側から手数料をもらう仕組みなので、利用者の負担はありません。
最大の利点は、書類選考なしで面接に進める求人を持っていること。高卒フリーターがいちばん落ちやすいのが書類選考なので、ここを飛ばせるのは大きいです。
欠点は、担当者との相性に当たり外れがあることと、対応エリアが都市部中心のサービスが多いことです。
2. 求人サイトから自分で応募する
自分のペースで大量に見られるのが利点です。「学歴不問」「未経験歓迎」で絞り込んで探します。
ただし書類選考がある分、通過率は下がります。また求人票だけでは職場の実態が分からないため、入社後のギャップが起きやすいのが難点です。
3. ハローワークを利用する
地元の中小企業の求人が多く、地方在住なら選択肢として外せません。無料で職業相談も受けられます。
注意点として、応募後のフォローは基本的にありません。また実際には採用する気のない「カラ求人」が紛れていることがあるので、応募前に企業名で検索する癖をつけてください。
4. アルバイト先の正社員登用を狙う
今のバイト先に正社員登用制度があるなら、これがいちばん確実です。仕事内容も人間関係も分かっている状態で正社員になれます。
ただし「制度はあるが実際には運用されていない」会社もあるので、実際に登用された人がいるかを確認してから期待してください。
5. 知人の紹介
内情を知った上で入れるので失敗が少ない方法です。一方で、合わなかったときに辞めづらいという副作用があります。紹介してくれた人との関係も考えて判断してください。
仕事を探すときの4つのポイント
経路を決めたら、次は絞り込みです。闇雲に求人を見るのではなく、順番を意識すると効率が何倍にも上がります。
やりたい仕事を明確にする
自分が今までやってきたことや、楽しかったことを書き出してみることをおすすめします。
ハローワークに行けば高卒向けの求人は大量にあります。重要なのは、その中のどれに応募するかです。すべての企業の話を聞いていたら時間が足りません。
できるかどうかは一旦おいて、少しでもやりたいと感じる仕事をリストアップしてみてください。書き出したリストを眺めていると、就職活動へのモチベーションも上がってきます。
情報をできるだけ多く集める
リストアップした職種について、できるだけ多くの情報を集めます。
ネットで調べてもいいですし、その職種で働いている友人がいれば話を聞くのがいちばんです。ハローワークや就職エージェントは高卒向けの情報を多く持っているので、登録して聞いてみるのも有効です。
その仕事に就いたときに自分がどう働いているか、イメージが持てるくらいまで調べましょう。
譲れない条件を1〜2個に絞る
色々な求人を見ればわかりますが、自分の要望をすべて満たす求人はまず存在しません。
給与、休日、勤務地、残業時間。条件はいくつもありますが、その中で本当に譲れないものを1〜2個まで絞っておくと、求人を見る作業が一気に楽になります。
続けられそうな仕事かどうかを考える
高卒フリーターの場合、就職した仕事をすぐ辞めてしまうと、次の転職で確実に苦労します。
最初の会社では数年は働くつもりで選んでください。情報を集める段階から「これを数年続けられるか」を基準に見ておくと、早期離職を避けられます。
高卒で就職しやすい会社の条件
職種だけでなく、会社側にも入りやすい条件があります。
学歴不問で募集している
募集要項の学歴欄が「高卒可」「学歴不問」になっている企業を中心に見てください。そうした企業は高卒の採用実績があるので、入社後も同じ境遇の人が周りにいます。
若手が多く在籍している
若手が多い企業は、成長中か、育てる方針を持っている企業です。高卒への理解があり、入社しやすい傾向があります。
ただし中には、離職率が高すぎるために若手を大量採用している企業も混ざっています。応募前に必ず企業名で検索して、評判を確認してください。
入社後の教育制度がある
手に職をつけられる仕事は、大卒でも高卒でもスタート地点が変わりません。
入社後に教育を受けられれば、スキルが身について次の転職でも武器になります。単純作業の仕事より、教育制度が整っている会社を選ぶことをおすすめします。
高卒の筆者が就職したときの実体験
冒頭にも書きましたが、私も高卒でフリーターを数年していて、そこから心機一転で就職活動を始めて正社員になりました。
今は広告系の企業で営業として働いています。数年前は自分が広告の会社で、しかもあまり良いイメージを持っていなかった営業職に就くとは思っていませんでした(笑)
そのあたりを少しシェアします。
まず上に書いた手順どおりに整理して、「年間休日」と「残業時間」を譲れない条件にして就職活動を始めました。高卒からフリーターで飲食などをやっていたので、人と接する仕事ができたらいいなとも思っていました。
それから情報収集のためにハローワークに行き、就職支援会社に複数登録して受ける企業を絞り込んでいきました。
一人での就職活動だったら心が折れていたと思いますが、支援会社の担当者と仲良くなって、うまく支えてもらえたのが大きかったです。
※私が実際につかった転職支援会社は一番オススメのハタラクティブとか、全国対応の第二新卒エージェントneoあたりです。
最終的には、高卒を多く採用している中小の広告会社に営業職として就職して就活を終えました。
何社か内定をもらえたのですが、その中には調べてみるとブラック企業もあったので、先に内定が出たからといってそちらに決めなくてよかったと心から思っています(笑)
よくある質問
資格がないと就職できませんか?
いりません。未経験歓迎の求人は、応募時点での資格を前提にしていないものがほとんどです。むしろ入社後に会社の費用で資格を取らせてくれる職種(施工管理・介護・運送など)を選ぶほうが効率的です。
職歴なしでも大丈夫ですか?
大丈夫です。ただし空白期間について何を聞かれても答えられる状態にしておく必要があります。嘘をつく必要はありませんが、「何も考えていませんでした」で終わらせず、そこから何を考えて今動いているのかを話せるようにしておいてください。
女性の場合は不利になりますか?
職種によります。事務職は男女問わず倍率が高い一方、販売・接客・介護などは性別が不利になりにくい職種です。詳しくは別記事にまとめています。
高卒から公務員は目指せますか?
目指せます。高卒程度試験という枠があり、学歴が理由で受けられないということはありません。ただし試験対策の時間が必要になるので、民間就職とは別の計画が要ります。
面接で何を聞かれますか?
高卒フリーターの場合、ほぼ確実に「フリーターを続けてきた理由」と「なぜ今就職しようと思ったのか」を聞かれます。ここだけは事前に言葉にしておいてください。
まとめ
高卒フリーターでも正社員就職はできます。ただし条件があります。
学歴不問・未経験歓迎の求人に絞ること。応募経路を2〜3個並行させること。そして年齢が上がる前に動くこと。この3つです。
特に3つ目が重要です。未経験可の求人は30歳を境に目に見えて減ります。今日調べ始めるのと1年後に調べ始めるのとでは、選べる求人の数がまったく違います。
自分の経験が少しでもお役に立てば嬉しいです。

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