フリーターの就職に有利な資格は?目的別のおすすめと選び方
就職を考えだしたフリーターは、自分の就職を有利にするために資格を取ったほうが良いのではないかと、一度は考えるのではないでしょうか?
結論から書くと、資格は「応募したい仕事につながるもの」なら就職に有利になりますが、なんとなく取った資格はほとんど評価されません。この記事では、フリーターの就職に役立つ資格の選び方と、目的別のおすすめの資格、お金をかけずに取る方法をまとめました。
- 資格は「その仕事に必要」「その仕事への本気度が伝わる」ものを選ぶ
- 未経験の職種に挑戦するなら、短期間で取れる入門的な資格でも、意欲のアピールになる
- 資格の勉強に時間をかけすぎて、就職活動の開始が遅れるのがいちばんもったいない
フリーターの就職に資格は有利?
未経験者を採用する企業が見ているのは、資格そのものよりも「入社後にがんばってくれそうか」「長く働いてくれそうか」です。そのため、資格がなくても正社員として採用されることは十分にあります。
ただし、次のような場合は資格が大きな武器になります。
- その資格がないとできない仕事(介護、フォークリフトの運転、ドライバーなど)
- 未経験の職種に応募するとき、勉強していることを示したい(事務職の簿記やパソコンの資格など)
- 空白期間に何をしていたかを説明したい(資格の勉強をしていたと言える)
資格を選ぶときの3つのポイント
1. 応募したい仕事から逆算する
まず「どんな仕事に就きたいか」を決めてから、その仕事で評価される資格を選びましょう。取りやすそうだから、つぶしがききそうだから、という理由で選ぶと、応募する仕事とつながらず、面接でアピールしにくくなります。
2. 取るまでの期間を考える
難しい資格ほど評価は高くなりますが、そのぶん勉強に時間がかかります。フリーターの就職は若いほど有利なので、何年もかかる資格の勉強のために就職活動を先延ばしにするのはおすすめしません。数か月で取れる資格を選ぶか、働きながら勉強を続けるのが現実的です。
3. 関係のない資格は履歴書に書かなくていい
履歴書の資格欄には、応募する仕事に関係のある資格を中心に書きましょう。関係のない資格をたくさん並べると、何をしたいのかがぼやけてしまいます。ただし、普通自動車免許は多くの仕事で役に立つので書いておきましょう。
資格欄の書き方は、履歴書の記事でも解説しています。
目的別・フリーターにおすすめの資格
| 目指す仕事 | おすすめの資格 | ポイント |
|---|---|---|
| 事務職 | 日商簿記(3級・2級)、マイクロソフトのオフィス製品の資格 | お金の流れやパソコンの基本がわかることを示せる |
| ITエンジニア | ITパスポート、基本情報技術者 | 国家試験。コンピューターで受ける試験で、受験日を選びやすい |
| 介護職 | 介護職員初任者研修 | 130時間の研修で取れる。介護の仕事の入口になる |
| 物流・倉庫 | フォークリフト運転技能講習 | 数日間の講習で取れる。倉庫や工場で求められることが多い |
| ドラッグストア | 登録販売者 | 一般用医薬品の販売ができる。受験資格の制限がない |
| 不動産 | 宅地建物取引士(宅建) | 難易度は高いが、不動産会社では必須の人材として評価される |
| 営業・配送など | 普通自動車免許 | 営業車や配送で運転する仕事では、応募の条件になることが多い |
事務職を目指すなら:日商簿記・パソコンの資格
日商簿記は、会社のお金の流れを記録する「簿記」の知識を証明する資格です。3級は入門レベル、2級になると経理の仕事で評価されやすくなります。コンピューターで受ける試験もあり、受験日を選びやすくなっています。
パソコンに不安がある人は、ワードやエクセルの操作を証明できる資格も役に立ちます。事務職に必要なパソコンのスキルについては、こちらで解説しています。
ITエンジニアを目指すなら:ITパスポート・基本情報技術者
どちらも国の試験で、ITパスポートはITの基礎知識、基本情報技術者はエンジニアとしての基礎を証明します。未経験からエンジニアを目指すなら、基本情報技術者まで取っておくと、勉強を続けられる人だという意欲も伝わります。
介護職を目指すなら:介護職員初任者研修
介護の仕事の入口になる資格です。130時間の研修を受け、修了試験に合格すると取れます。資格がなくても働ける介護の職場もありますが、持っていると応募できる求人が増え、仕事の基本も身につきます。
物流・倉庫の仕事を目指すなら:フォークリフト運転技能講習
一定以上の重さを持ち上げるフォークリフトを運転するのに必要な資格です。普通自動車免許を持っていれば、数日間の講習で取ることができます。倉庫や工場の求人では、持っていると採用されやすくなります。
ドラッグストアで働きたいなら:登録販売者
かぜ薬などの一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる資格です。都道府県が行う試験に合格すると取れます。学歴や実務経験などの受験資格はないので、フリーターでも挑戦しやすい資格です。
難しくても挑戦したいなら:宅地建物取引士
不動産の取引に必要な国家資格で、試験は年1回です。合格率は例年2割に届かない難しい試験ですが、不動産会社では一定の人数の宅建士を置くことが法律で決められているため、持っていると大きな武器になります。
お金をかけずに資格を取る方法
職業訓練を使う
国の職業訓練なら、受講料は原則無料で、資格の取得を目指すコースもあります。介護、パソコン事務、IT、電気設備など、いろいろなコースがあります。条件を満たせば、月10万円の給付金を受けながら学べる「求職者支援訓練」もあります。
教育訓練給付金を使う
雇用保険に一定期間加入していた人は、国が指定する講座を受けると、受講料の一部が戻ってくる「教育訓練給付金」を使える場合があります。アルバイトでも雇用保険に入っていれば対象になることがあるので、ハローワークで確認してみましょう。
資格より大切なこと
資格はあくまで、その仕事の基礎知識があることの証明です。企業が未経験者に期待しているのは、資格よりも、仕事への意欲や、アルバイトで身につけた基本的な力です。
資格を取ったから採用してもらえる、と考えるのではなく、「この仕事がしたいから資格を取った」と説明できることが大切です。資格の勉強をしている人は、面接でその理由をきちんと話せるようにしておきましょう。
アルバイトの経験を使った自己PRの作り方は、こちらを参考にしてください。
まとめ
- 資格は、応募したい仕事につながるものなら就職に有利になる
- まず目指す仕事を決めてから、その仕事で評価される資格を選ぶ
- 何年もかかる資格の勉強で、就職活動が遅れないようにする
- 職業訓練や教育訓練給付金を使えば、お金をかけずに資格を取れる
- 資格よりも「なぜその資格を取ったのか」を説明できることが大切
資格の勉強の進め方については、こちらでまとめています。
資格を取るか迷っている人は、就職支援サービスに相談して、目指す仕事にその資格が必要かを聞いてみるのも一つの方法です。
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