ニートの社会復帰は何から始める?怖いときの順番と無料の相談先を元ニートが解説
「そろそろ働かないとまずい。でも、何から始めればいいのかわからない」「社会復帰するのが怖い」。この記事は、そんな人に向けて書いています。
私も大学を中退したあと、フリーターやニートとして過ごしていた時期があり、20代半ばで正社員になりました。その経験と、厚生労働省などの公式情報をもとに、社会復帰の順番と相談先をまとめました。先に結論を書いておきます。
- いきなり正社員を目指さなくていい。今の状態に合った一歩から始める
- 順番の目安は、生活リズム、外に出る、誰かに話す、短時間で働く、就職活動
- 何から始めるか迷うなら、15〜49歳が無料で使えるサポステに相談できる
- 体調や気持ちの不調が続いているなら、就職より先に医療機関や相談窓口へ
- 怖いのは普通のこと。私も数か月動けなかったが、動いてみると思っていたのとは違った
私のニート時代と、動き出したきっかけ
本当に何もしていなかった期間は、お金もなかったので、数か月ほどでした。1日中ゲームをしたり、Netflixを見たりしてダラダラ過ごしていました。お金がないので、友達と遊ぶのもたまにです。
動き出すきっかけになったのは、父が倒れたことです。身内が死ぬ可能性なんて考えたこともなかったので、介護が必要になるかもしれないと聞いて、将来が一気に不安になりました。このときに、本当にヤバいと思いました。
私の場合、最初の一歩はハローワークに行くことでした。ただ、ネットの書き込みを見て就職支援会社に連絡するのが怖くなり、数か月動けなかった時期もあります。実際に登録してみると、書かれていたこととは違いました。
最終的には就職エージェントを使って、最初の面談から2か月ほどで正社員になりました。私は何もしていない期間が短いほうなので、長くニートをしている人とは事情が違うかもしれません。だからこの記事では、状態に合わせて公的な窓口も紹介します。
何から始める?今の状態で最初の一歩を決める
社会復帰の入り口は、人によって違います。自分に近いものを選んでください。
| 今の状態 | 最初の一歩 |
|---|---|
| 体調や気持ちの不調が続いている | 医療機関や相談窓口に相談する。就職は急がない |
| 家から出るのがつらい、長いあいだ人と話していない | ひきこもり地域支援センターやサポステに相談する(電話やメールから始められるかは窓口に確認) |
| 外には出られるが、何をしたらいいかわからない | サポステやハローワークで話を聞いてみる |
| 生活費に困っている | お住まいの地域の自立相談支援機関に相談する |
| 働く気持ちはあり、生活リズムも整っている | アルバイトに応募する、または就職エージェントに登録する |
※目安です。当てはまるものが複数あるときは、上にあるものから考えてみてください。
社会復帰の5つのステップ
1. 起きる時間を決める
ニートのあいだは、どうしても夜型になりやすいものです。私も夜型の生活でした。仕事を探す前に、まず起きる時間だけ決めてみましょう。いきなり朝7時でなくてもかまいません。少しずつ早くしていけば大丈夫です。
2. 毎日、少しだけ外に出る
コンビニに行く、近所を歩くくらいで十分です。「用事がなくても外に出る」ことに慣れておくと、面談や面接に行くときの負担が減ります。
3. 誰か1人に話す
ここがいちばん大事です。一人で考えていると、不安だけが大きくなっていきます。次の章の窓口なら、無料で話を聞いてもらえます。
相談の予約を入れたら、約束の時間に行くことを目標にしましょう。エージェントの担当者からは、面談をキャンセルしたり来なかったりする人がそこそこいて、就職できずに終わるケースもあると聞きました。話がうまくできなくても、行けただけで十分です。
4. 短時間で働く、または訓練を受ける
いきなりフルタイムが不安なら、短時間のアルバイトや、職場体験から始める方法があります。サポステには職場体験のプログラムがあります。雇用保険を受けられない人でも使える職業訓練もあります。
ニートの人に向いたバイトは、こちらにまとめています。
5. 正社員を目指して就職活動をする
準備ができたら、就職活動です。未経験から応募できる求人や、試しに働いてから正社員を目指せる制度もあります。
ニートの社会復帰で使える相談先
| 相談先 | 向いている人 | 内容 |
|---|---|---|
| サポステ(地域若者サポートステーション) | 15〜49歳で、働くことに悩んでいる人 | 厚生労働省の委託で運営。全都道府県にあり、無料。相談から職場体験、就職後の定着まで |
| わかものハローワーク | おおむね35歳未満で、正社員を目指す人 | 正社員就職に向けた専門のハローワーク |
| ハローワーク | 年齢を問わず、近くで求人を探したい人 | 求人の紹介や職業相談 |
| 自立相談支援機関 | 生活費など、仕事以外の困りごともある人 | 生活困窮者自立支援制度の窓口。すぐに働くのが難しい人向けの就労準備支援(原則1年)もある。要件は窓口で確認 |
| ひきこもりの相談窓口 | 家から出るのがつらい人、その家族 | 厚生労働省のサイトから全国の窓口を探せる |
| 就職エージェント | 外に出られて、正社員を目指す人 | 求人の紹介、書類の添削、面接の対策。対象の年齢はサービスごとに確認 |
正直に書くと、私が当時ハローワークに行ったときは、色々と話は聞けたものの、親身な相談までは難しいと感じました。窓口や担当者との相性もあるので、1か所で合わなくても、ほかを試してみてください。ハローワークとエージェントの違いは、こちらで比べています。
体調や気持ちの不調が続くとき
眠れない、気分の落ち込みが続く、といった状態なら、就職活動より先に医療機関に相談してください。どこに相談すればいいかわからないときは、こころの情報サイトや、厚生労働省の相談先の案内が参考になります。
アルバイトから?いきなり正社員?
どちらが正解ということはありません。今の状態で選びましょう。
| アルバイトから | 正社員を目指して就職活動 | |
|---|---|---|
| 向いている人 | 働くこと自体に慣れたい人、毎日通える自信がまだない人 | 20代など若いうちに、早く安定したい人 |
| 良いところ | 短時間から始められる。履歴書に書ける経験になる | 収入が安定しやすい |
| 注意すること | 長く続けると、正社員への切り替えのタイミングを逃しやすい | 職場に慣れるまでは大変なことが多い |
私の場合、フリーター時代は月10万円前後だった収入が、正社員になって手取りで月19万円になりました。一方で、入社した直後は、毎日出社するだけでこんなに辛いのかと思いました。良いことだけではありませんが、早いうちに動いてよかったと思っています。
20代の人の就職については、こちらにも書いています。
社会復帰が怖いときは
怖いと感じるのは、おかしなことではありません。私も、ネットの書き込みを読んで怖くなり、数か月動けませんでした。不安の中身を分けると、できることが見えてきます。
- 空白期間のことを聞かれるのが怖い:答えを先に準備しておく(次の章)
- 職場でうまくやれるか怖い:まずは短時間の仕事や職場体験で試す
- 何ができるのかわからなくて怖い:一人で考えず、相談先で一緒に整理してもらう
- 周りにどう思われるか怖い:今の状況を話すのは、相談先の人だけで十分
私は面談のあと、就職に少し前向きになれました。実績を教えてもらい、早いうちならやり直せるとイメージできたからです。
面接で空白期間を聞かれたら
私は担当者から、ブランクの理由は必ず聞かれると言われました。模擬面接で、話し方を一緒に考えてもらいました。答えは短くて大丈夫です。事実を伝えて、今どうしたいかで終わりましょう。
※例文です。内容は自分の事実に合わせて書き換えてください。
正社員を目指すなら、無料の就職エージェントも使える
外に出られる状態で、20代なら、就職エージェントに相談するのも近道です。担当者が求人の紹介から面接の対策まで手伝ってくれます。私は実際に使ってみて、一人では無理だったと思っています。
私が使ったのは、フリーターや既卒の就職支援に特化したハタラクティブと、20代向けの第二新卒エージェントneoです。どちらも無料で相談できます。対象の年齢や地域は、登録する前に公式サイトで確認してください。
30代以上の人や、まだエージェントは早いと感じる人は、サポステやハローワークから始めるのがおすすめです。
よくある質問
ニート歴が長いと、もう無理?
無理と決める必要はありません。サポステは49歳まで使えます。ただし、未経験で応募できる正社員の求人は、年齢が上がるほど減っていくので、動くなら早いほうが選択肢は多くなります。
親に話したほうがいい?
話せるなら、話しておくと動きやすくなります。私も親に就職すると宣言して、就職活動を始めました。話しにくい場合は、先に相談窓口で話す方法もあります。家族からの相談を受け付けている窓口もあります。
相談に行ったら、すぐ働かないといけない?
そんなことはありません。サポステは、一人ひとりとじっくり向き合う支援だと案内しています。ハタラクティブも、公式サイトで、登録したら必ず就職しなければいけないわけではないと案内しています。
履歴書の空白はどう書く?
空白期間のことを、履歴書に細かく書く必要はありません。職歴欄には、実際に働いた経験を書きます。詳しい書き方は、こちらにまとめています。
まとめ
- 今の状態に合った一歩から始める。いきなり正社員でなくていい
- 順番の目安は、生活リズム、外に出る、誰かに話す、短時間で働く、就職活動
- 何から始めるか迷うなら、サポステ(15〜49歳・無料)に相談できる
- 不調が続くときは、就職より先に医療機関や相談窓口へ
- 空白期間の答えは、事実を短く伝えて、今どうしたいかで終わる
- 正社員を目指すなら、無料の就職エージェントも使える
参考(2026年11月時点で確認):厚生労働省「地域若者サポートステーション」、サポステ公式サイト、厚生労働省「若者の就職支援の窓口」、厚生労働省「生活困窮者自立支援制度」、厚生労働省「ひきこもりVOICE STATION」

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